多趣味で生きる者の雑記帳

現在は主にごちうさに対する想いについて書いています。

きらま2021年9月号掲載のごちうさを読んだ感想・考察

 こんにちは。この頃ダークな魅力に改めて惹かれつつあるが故に、ごちうさにもそう言った属性を持つ存在が居たら良いなと思っていましたが、その条件に合致する存在が1人居ましたね。その事に私は今月の16日つまりきらま購読その日に気付きましたよ。これでごちうさをもっと好きになれる……!

 さて、今回はまんがタイムきららMAX2021年9月号掲載のごちうさの感想を書きたいと思います。今回は個人的にはごちうさのダーク且つ異質な魅力を一挙に引き受けているとまで考えている狩手結良ちゃんが大々的に登場するので、ダークな魅力を好みとする私としては、結良ちゃんが持つダークな魅力を強調して書き出したいと思います。

※注意※

最新話のネタバレを含むものなので、その辺りをご了解お願い致します。また、ここで書き出した推察や考察は個人的な見解です。そして、今回はややダーク色が強めな内容となっています。少々インパクトの強い内容も含まれているので、インパクトの強い内容が苦手な方はご注意下さい。

1.はじめに

 今回のお話は理世ちゃんの幼なじみにして同級生でもある狩手結良ちゃんが大々的に登場してきたお話であり、それまで登場回数の少なさ故に謎が多かった彼女の一面が垣間見える事が大きなポイントになっている。また、今回はそんな結良ちゃんが「以前理世ちゃんに対して『嫉妬する』と明かしていた」心愛ちゃんに対して主に魅せてくるダークな一面が大きな魅力であると個人的には考えており、総じて言うならば「可愛さもダークさも兼ね備えた心震える回」だと言えよう。

 ただ、今月号のお話はごちうさにしてはかなり異質な回でもあったと個人には感じ取っている。ダークで異質な魅力を持つ結良ちゃんが登場しているのだから、ある意味当然とは言えるのだろうが、それを抜きにしても結良ちゃんの行動が、普段のごちうさキャラの思わぬ影たる一面が暴かれていく様な感覚には少々興奮と恐怖を覚えた。しかしながら、それでもごちうさの基本理念を破壊されると言う懸念を全く覚えていないのは、ある意味私にとってのごちうさ「既に常識が通用しない異質な概念をも秘めている存在」となりつつあることの証明でもあるし、それはそれで少々怖い気もするのだが、それ以上にごちうさが既に「確固たる世界観を築き上げている証」でもあるのだろう。それ故に少々異質な存在が居たとしても世界観もろとも破綻(はたん)する事は無いし、結良ちゃんがごちうさの世界で馴染める理由でもあると思われる。尤も、それは私が後述する様な作中の結良ちゃんと同じ様に、単に「物事の道理をあまりにも都合よく考え過ぎている」とも言われかねない側面も孕んでいるのは疑いないだろうが……。

 因みにそんな狩手結良ちゃんに対して、嘗て私が2カ月以上かけて書きまとめた記事がある。ただ、この狩手結良ちゃんについてまとめた内容、全て合わせると400字詰め原稿用紙59枚分と、私が書いたブログ記事全体の中で最も多い文量となっている。一応結良ちゃんの特性重視で書き出した部分は全体の中でも最初の方に集約させているのだが、それでもかなり文量は多くなっている。尤も、最近のきらま掲載のごちうさ感想文も400字詰め原稿用紙にして51枚分の文量はあるのだが……。

 今回は狩手結良ちゃんの様々な特性については文量が必要以上に膨大になる観点から省いているので、狩手結良ちゃんについてどんな人なのか気になった人は、是非下記の記事も閲覧してみて下さい。特性については記事の前半で一通りまとめていますので。

chinoroute63.hatenablog.com

2.購読した感想・考察

異質な感覚

 今月号のお話は、何と言っても結良ちゃんが大々的に登場する事が大きなポイントなのだが、ミステリアスな魅力を持つ彼女らしくその行動は大きく飛んでいた。このお話は基本的な筋道として「妹が増えてきたが故に意識を改革しようかと思い悩んでいる心愛ちゃんを結良ちゃんが色々とコーディネートする」と言うのが存在しているのだが、その時の結良ちゃんが起こした数々の行動の異質さと、その結良ちゃんの異質な行動を超える反応には驚きを隠せなかった。

 まず心愛ちゃんと初めて対面した際に結良ちゃんは「いきなり後ろから手を使って心愛ちゃんの口元を覆い被せ、その状態で『だぁ~れだ?』と問いかける」と言う奇怪且つ異質極まりない行動をとっている。その行動に対する心愛ちゃんの反応としては、まず匂いで結良ちゃんだと当ててみせ、結良ちゃんから「ソムリエココアちゃん」だと褒められていると言うものだが、どう考えてもお互い異質な応対である。抑々何故に「だぁ~れだ?」と結良ちゃんがあてっこゲームなるものを心愛ちゃんに仕掛けたのかすら個人的に理解し難いのは否めないが、それをあっさり当てる心愛ちゃんも心愛ちゃんで「どういうセンスしているの?」となるので、結良ちゃんの一連の行動を見て嫌な気こそしないものの、やはりまともに理解する事は困難だと言うのが本音ではある。

 また、後日結良ちゃんは心愛ちゃんにした事と同じ事を理世ちゃんにも仕掛けているのだが、それをした途端に理世ちゃんに咄嗟に放り投げられてしまっている。軍人気質が強い理世ちゃんらしく「正体不明の存在が危害を加えようとした時(勿論結良ちゃんは本気で理世ちゃんに危害を加えようとは思っていない)の自衛行動」と言えばそれまでだが、それを至って普通の環境下にある自宅で行うのは、常識的に考えるならやはり異質な応対であろう。普通に考えても「いきなり口元を覆い隠されたから放り投げる」と言う発想には至らないし、抑々何故にその様な事をしなければならないかと言う意味でも、理世ちゃんの行動には理解し難い面がある。尤も、結良ちゃんの行動も一般的には理解し難いものであるため、結果的に私の中では「双方共に理解し難い行動が飛び交っている」と言うカオス(混沌)な事になっている。ある意味「幼なじみの交流」の一端なのだろうが、その交流が変である事は言うまでもない。因みに投げられた結良ちゃんは「ココアちゃんもやばいけど、リゼもやばぁ。」と言っていて、それに対して理世ちゃんは「ヤバいのはお前だ。」と言い返しているが、私からすれば「心愛ちゃんも含めて3人共にヤバい所あるよ……。」と言いたくもなる……。そりゃ「口元を覆い隠くし『あてっこゲーム』なるものを仕掛ける人(結良ちゃん)と、それに対して乗り気であっさり回答してしまう人(心愛ちゃん)と、仕掛けるや否や放り投げる人(理世ちゃん)」を見たら、誰一人まともな対応をしているとはお世辞にも思えないものだと思うのだが……。

 他にも結良ちゃんが提案した「悪な女ぶる事」を心愛ちゃんが「楽しそうな事」だと受け取ったり、その「悪な女」も一般的に呼ばれる「悪女像」とは全然違うものだったりと、異質な感覚を思わせる要素は特に多い様に感じたのだが、これは言うならば「結良ちゃんや心愛ちゃんの感覚が、世間一般とは良くも悪くもかなりズレている事」を示唆している様にも思える。それは決して悪い事では無いのだが、感覚があまりにも世の中とズレているとそれはそれで苦労する事も良く分かっている事と、独創的な思想を持つが故に異質な感覚が理解できる事もあって、私には特に目立って見えたのだろう。尤もそれは完全に「人の事を言えない立場」なのを明白にしているとも言えるが。

 最終的にはお互い異質もといズレた感覚を持ちつつも結良ちゃんと心愛ちゃんは2人で仲良く「悪な女」を楽しむ事になる*1のだが、当たり前だが2人共に本当に悪い事(法に抵触する行為)はしていない。あくまで普段の自分とは違った自分を引き出すと言った意味合いであり、その意味では「悪女」と言うより「イメチェン」に近いものがある。その意味では心愛ちゃんも結良ちゃんも世間一般とはズレているとは言え、本質的には比較的健全な感覚なのは明白だが、ズレるのは感覚だけに留まず、言葉の意味までズレが生ずる事になる。

言葉の意味の擦れ違い 

 何かとズレつつも結良ちゃんと心愛ちゃんは悪女もとい「大人の女性」を楽しんでいたのだが、その中において私は要所における「一つの言葉が指し示す意味が絶妙にズレていく」のが妙に気になり、同時にとても面白く興味深いとも感じ取っていた。見方によっては「今月号の心愛ちゃんと結良ちゃんを凌ぐ位に奇妙な感覚」と言う風に映るかもだが、所謂「言葉遊び」ごちうさでは珍しくなく、言葉好きにとっても面白いマンガでもあり、個人的にはその「言葉遊び」に結良ちゃんが絡むと途端に異質な雰囲気を纏うのが何とも言えず、好きでもある。今回はそんな「言葉遊び」について私が気になったもの3つを取り上げる。

 1つ目は「匂い」である。これは一般的に「香りや雰囲気(オーラ)」として扱われるものであり、ごちうさにおいても最初は心愛ちゃんと結良ちゃんの最初のやり取りにある様に「香りや雰囲気(オーラ)」と言った意味合いで使われている。だが、結良ちゃんが理世ちゃんに対して携帯で心愛ちゃんの「イメチェン」を報告した時にも「匂わせ~」と、あからさまに「匂い」が包括されている単語を言っているのだが、ここでの「匂わせ~」は「香りや雰囲気(オーラ)」ではなく、誰かに対して「○○を匂わせる発言をする」と言う使い方がある様に「それとなく分かる。理解する事ができる。」と言った意味合いで使われている。これこそ私が考える一つ目の「一つの言葉が指し示す意味が絶妙にズレていく」事象であり、最初は「香りや雰囲気(オーラ)」と言った意味合いで使われていたのに、急に「それとなく分かる。理解する事のできる」と言った意味合いに同じ言葉なのに変化すると言う違和感と面白さが同時に襲ってくる感覚があった。しかしながら「匂い」と言うのは、一応「匂い」と「匂わせる」と言う風に意味合いが変われば言葉尻もそれに応じて異なっている事もあって、普通に考えたら「同じ言葉でも意味合いが違う事は比較的容易に想像できるもの」になっている為、特段特別視すべきものでもないのかも知れない。

 2つ目は「盛る」である。これは多義的な意味合いを持つ言葉として日常的に使われているものだが、ごちうさにおいてはまず「胸の大きさを盛る」事から使われている。この使用場面は胸の大きさにコンプレックスがある紗路ちゃんが、胸の大きさにポテンシャルがある心愛ちゃんに向けて毒づいている場面であり、その後も紗路ちゃんの胸の大きさを揶揄ってきたり、悪意が無いとは言えど*2暗に小バカにしてきたりする友達(特に千夜ちゃん)に対して遂にキレて飛び出してしまうのだが、 この展開はごちうさを初期から読んでいるなら既存の展開であり、実はそこまで飛んでいる内容でも無く、ある意味「仲が良く、心から信頼し合っているからこそ言い合える事」だとも言える。その後も「盛る」と言う言葉が使われているが、ここでは今までと違い「話を盛る」と言う意味で使われている。つまり「事象を過大表現する」意味は同じながら「その対象が異なる」と言う少し変化球になっている。この手の変化球はごちうさではさほど珍しくないが、個人的にはごちうさの面白い点だと思う。

 そして3つ目は「ワル」である。これは今月号の異質な雰囲気を引き起こす程のズレを引き起こしている根幹だとも考えており、特に結良ちゃんが考えている「ワル」と、心愛ちゃんが考えている「ワル」があまりにもズレているのは最早恐怖すら感じる程。この事は下記において詳しく説明する。

凍てつく魅力と先進の視点

 抑々心愛ちゃんと結良ちゃんは、基本的に相性そのものは良く、噛み合う部分も多いのだが、一つだけ噛み合っていないものがある。それが前述の「ワル」に対する考え方であり、このズレは中々に恐怖を覚えている。そんなズレが牙をむくのが心愛ちゃんと結良ちゃんにとっての刺激的な日が一段落した時であり、結良ちゃんの本性が襲い掛かってくる場面でもある。

 場面的に言えば「お姉ちゃんをやっている私にとって息抜きになった」と言った心愛ちゃんに対して、結良ちゃんが「それはお姉ちゃんを演じる事につかれた事だ。」と言い放ち、その上で「どうしてそんなに『お姉ちゃん』に拘るの?」と心愛ちゃんに問いかけているのだが、その顔が所謂「美形悪役の魅力のそれ」であり、如何にもヴィラン(悪役)全開の特性をしている。それだけだと単に「怖い」だけなのだが、更にその上で心愛ちゃんに対して「私(結良)といる時くらい、皆の事は忘れて妹になりなよ」と、心愛ちゃんに対して凍てつく様な感情をもって本気で問い詰めている場面を観たら、最早恐怖を通り越して「カッコイイ」とすら思えてきた。元来私はヴィラン特有の凍てつく様な魅力、人を惹きつける様な雰囲気にカッコ良さを見出しているのだが、結良ちゃんにも同じ様なものを感じている。

 結良ちゃんに対しては元々「明るい感情を持っている傍ら、冷酷とも思える様な感情」を秘めていると言う両極端な一面があると感じてはいたのだが、所謂「美形悪役」の魅力については最近まで全く感じていなかった。ただ、それが今月号において心愛ちゃんに対して「悪魔の様な雰囲気で心愛ちゃんに対して悪魔の囁きをする」と言う行動を見て「美形悪役の魅力」を急激に感じる様になり、やがて「お姉ちゃんなんてしんどい事は忘れて、自分の妹になってしまえば良いよ。」と言う結良ちゃんの誘惑にどんどん惹き込まれていく事で「美形悪役の魅力」を更に見出す様になり、それがひいては今月号において結良ちゃんが秘める「ワル」な部分が存分に出た場面とも思える様にもなってしまった。また、冷たき魅力を前面に押し出して心愛ちゃんを誘い込もうとするのは正に「魔性の魅力」とすら思えてきており、最早私は結良ちゃんその人の「悪魔の様な魅力」に心を蝕まれ続ける運命にあるのかも知れない……。

 ただ、これはごちうさにしては異例であり、それ故に結良ちゃんが「異質な雰囲気を持つ異端児」として扱われる理由にもなっているとも考えている。しかしながら、その異質な結良ちゃんが提示した問いに対する心愛ちゃんの反応もまた、違った意味における「異質」な面があり、まず結良ちゃんが提案した「自分の妹になれば良い」と言う事に対して心愛ちゃんは確固たる意志をもって否定しているが、実はその表情は明かされていない。この点も気になる部分ではあるのだが、そんな心愛ちゃんは結良ちゃんに対して何と「結良ちゃんみたいな妹は大歓迎」とまさかの逆アプローチをすると言う異質な返しを行っている。これには流石の結良ちゃんもタジタジになってしまい、その後結良ちゃんは「悪い子は私だけで十分だ。」と言い、心愛ちゃんは悪い子を無理に演じる必要は無いと助言した上、心愛ちゃんに対して揶揄った事を謝っている。ただ、それに対する心愛ちゃんの反応はかなり変わったものであり、それは簡潔に言えば「結良ちゃんの行動は悪い子の行動ではなく、良い子の行動だ」と言うものなのだが、この事をもって結良ちゃんは「軽率にそう言う事を言ってしまう心愛ちゃんはやっぱりワルい子」だと言っている。この事から「自覚なく人の気持ちを自身に惹きつけ、悪い考えですら好意的に受け止めてしまう無意識の特性」*3が心愛ちゃんの「ワル」な部分だと言えるが、ズレにズレて最終的には丸く収まると言うのはごちうさの常套句でもあり、結良ちゃんと心愛ちゃんと言う異質なコンビにおいてもそれが生きているのは安心の点だと言える。

 但し、この一連の反応を観て私は手放しに喜ぶ事は出来なかった。何故なら結良ちゃんがこの様な反応をしたのには暗に「人の真意を少しも疑う事をしない心愛ちゃんの事を心配している」のが含まれている様に感じたからである。心愛ちゃんは良くも悪くも「人の事を疑ったり、悪く思ったりしない」と言う大らかで人の悪い所を気にしない一面があり、それは結良ちゃんに対しても例外では無く、本来結良ちゃんが心愛ちゃんに対して見せている行動の裏には「揶揄ったり、邪魔立てしたりする為に裏工作を嗾(けしか)けている」のが存在している中で、結良ちゃんの一連の行動を心愛ちゃんは「自分を励ます為に結良ちゃんが働きかけてくれた」と好意的に解釈し、結良ちゃんが少なからず持っている悪意に対しては、知ってか知らずか全く気に留めようとしない所があった。これは決して悪い事では無いのだが、これが結良ちゃんにとっては「面白くない」と言うより「人の想いを少しばかりポジティブな方向に捉え過ぎな人」だと映った可能性が考えられ、その意味で結良ちゃんが心愛ちゃんの事を「ワルイ子」だと考えたのには「人を全く疑わず、出会ってすぐに信用して自分の領域に人を引き入れようとしてやまない特性がある事」を見抜いた事が背景として存在する可能性すら浮上してくる。人の事を少しも疑う事無くすぐに自分の領域に引き込もうとする(=人の気持ちが読めずとも一気に距離を縮めようとする)事が、結良ちゃんとしては「人と親密な関係性を築き上げようとする事をあまりにも軽く考え過ぎている」と言う意味合いで「軽率なワルイ子」だと言った可能性があるという事であり、それはある意味「結良ちゃんが心愛ちゃんの性質を鋭く見抜いている事の裏返し」とも言えるのかもしれない。単に私が斜に構えた見方をし過ぎているだけの可能性も十二分にあるが……。

 しかしながら、心愛ちゃんとて全く人を疑わない程分別が無い人では決して無い上、心愛ちゃんが例え知らない人でも親密な関係性を急進的に築き上げている事にしても、心愛ちゃんは単に軽い気持ちで「人と仲良くしたい」と考えてやっているのではなく、本気で「人の気持ちを理解したい」と言う想いをもって行っている事なので、結良ちゃんの見立ては単なる杞憂に終わる可能性は否定できず、結良ちゃん自身にしても「人の真意をきちんと理解しないで人との距離感を縮めても碌な事にならない」と言う類の思い込みが彼女の心に強く存在している事が否定できない格好になる可能性は否めない。無論、人と交流する時は相手の事をよくよく理解する必要があるのは当然であり、碌に知りもしないで人との距離感を縮める事はリスキーでもあるため、結良ちゃんの考え方自体は間違っていない。にも関わらずやたらと尖って見えるのは、結良ちゃん自身のダークな性質と、彼女が少々異質な立ち位置にいる事が関係しているのかも知れない。

 何れにしても、結良ちゃんが考えている事は、細かく見ると決して無視できない問題はあれど「他の人とは一線を画す形での心愛ちゃんの深淵たる部分に差し迫った考え」だと言え、結良ちゃんが心愛ちゃんに対して考えている事は、そのままごちうさの真理にも差し迫る事だと言う可能性は十分に秘めている。抑々単純に「人付き合い」の事であそこまでの尖った雰囲気を出せるのはごちうさの中では狩手結良ちゃん位なものであり、その意味では「独創的な境地にいる孤高の存在」だと言え、そこから真理に差し迫る価値は十二分に引き出せる。尤も、テイストがごちうさにしては過激でもある為に少々受け入れ難いものではあるが、今となっては結良ちゃんの影響を全くもって無視することは最早不可能になりつつある。今後の展開によっては、ごちうさキャラの中でも特に癖の強い狩手結良ちゃんから逃れる事はどう足掻いても出来なくなるのかも知れない……。尤も、結良ちゃんは決して嫌な奴では無いと私は思っているのだが……。ある意味「『個性』と『欠点』は紙一重という事なのだろうか。

結良ちゃんの心境考察

 ここで少し結良ちゃんが心愛ちゃんに対して投げかけた「『姉を演じる事に疲れたのなら、私(結良)といる時くらい皆の事は忘れて妹になりなよ』と提案したこと」と、それを心愛ちゃんが否定した際に「どの様な表情をしていたのか」について考察してみたいと思う。

 前述の通り今月号においては「結良ちゃんが心愛ちゃんに『どうしてそんなにお姉ちゃんに拘るの?』」「妹になりなよ。私といる時くらい。皆の事は忘れて。」と問いかけているのだが、ごちうさにおいては言うまでも無く「お姉ちゃん」は非常に重要な意味を持つ概念であり、心愛ちゃんにとっては育ち故に智乃ちゃんと出逢った時から憧れている存在*4でもある。それを問いかけてくるのはそのままごちうさの根幹を問いかけている」とも言って良いとすら思うのだが、結良ちゃんがこの様な問いを心愛ちゃんに投げかけた理由として、私は2つ考えている。

 1つ目は「結良ちゃんが心愛ちゃんの事を揶揄う意味で、心愛ちゃんの真意を試した」と言うものである。元々結良ちゃんは「理世ちゃんに対する壁ドン」に代表される様に他人に対して人の真意を試す様な仕掛けを施す事があったのだが、心愛ちゃんに対してもそれらの一環として嗾けた(けしかけた)可能性があるという事である。結良ちゃん自身がこの様な人の真意を試す仕掛けを施す際、前述の「美形悪役の雰囲気」を思わせるダークな雰囲気を纏うのだが、今回もその様な描写があった事が主な理由となっていて、また、結良ちゃんは以前「心愛ちゃんに対して『嫉妬する』事」を幼なじみである理世ちゃんに明かしており、この事も今回1つ目の仮定に採用した大きな理由となっている。これは自分にとって嫉妬する存在を揶揄いたくなるのはある種の人間のサガとも言える中で、結良ちゃんは正にそれを地で行っているという事でもあり、この事は私が「結良ちゃんはごちうさの中でも特に人間らしい人間」である根拠も一つともなっている。

 この理由なら、結良ちゃんが心愛ちゃんに「どうしてお姉ちゃんに拘るのか」と言うのは「心愛ちゃんは心から本当にお姉ちゃんになりたいと思っているのか?」と問いかけている事になり、「私といる時くらい皆の事は忘れて妹になりなよ」と言うのは「もしお姉ちゃんを演じる事に疲れたら、無心で結良ちゃんと言うお姉ちゃんに、心愛ちゃんは妹としてただただ頼れば良いんだよ。」と問いかけている事になるだろうと私は考えている。要するに心愛ちゃんを試しているという事であり、私の様な「ワルイ子」の誘いを受けた時にどのような返しをするのか、その反応を見てみたかった。その様に考えられるのである。因みにこの事は「結良ちゃんが自らヒール(悪役)を演じている」事にもつながる。元々結良ちゃんは敢えて自ら影の演者を振舞っている事がしばしば目立っており、心愛ちゃんに対して「悪い子は私だけで十分だ」とも言ったのも、自分が「ワルイ子」としての立ち振る舞いを行っていると分かっていると思うのなら、今回この様な誘いかけを行ったのも納得がいく。

 この場合の心愛ちゃんが「どの様な表情をしていたか」については、恐らくは「神妙な面持ちをしていた」と思う。どんな時でも明るく天真爛漫な心愛ちゃんだけにあって、抑々硬い表情をする事自体少ないのだが、そんな中でも心愛ちゃんが比較的固めな表情をする事や、悔しそうな表情をする事は普通に描写されている中で、今回表情が伏せられていたのには、恐らく今までにない位に心愛ちゃんのイメージとはあまりにかけ離れている為に敢えて表情を伏せたという理由が考えられたのが、今回「神妙な面持ちをしていた」と考えた主な理由であり、恐らくは心愛ちゃんの強い意志を示唆しているのだと考えている。誰に言われたとしても、自分が決めた拘りを譲る事は出来ない。その様な意志を感じ取ったのである。

 2つ目は「結良ちゃんが心愛ちゃんの事を2人きりの時だけでも良いから独り占めにしたかった」と言うものである。結良ちゃんは以前理世ちゃんに対して「愛されている理世を見ると思わず独り占めしたくなる願望が表れる」と打ち明けているのだが、それが心愛ちゃんに対しても表れたという事であり、これは心愛ちゃんと「2人だけしか知らない様な親密な関係を築いてみたい」と言う結良ちゃんの願望の裏返しとも言える。元々結良ちゃんは人間関係に大なり小なりコンプレックスがある様に感じられ、特に2人だけの親密な関係性に強い拘りがあるのが窺えるのだが、それ故に心愛ちゃんに対してこの様な勧誘を行ったと言うのなら合点がいく。これもある意味人間らしい人間の特性を持つ結良ちゃんらしい特性だとは思うし、誰かを独り占めにしたいと言うのはある意味結良ちゃんの「やきもち妬きな部分」にも繋がってくるので、ある意味可愛らしい一面とすら思っている。少々異質な考え方だとは自覚しているが。

 この理由の場合「どうしてお姉ちゃんに拘るの?」と言う結良ちゃんの問いかけの真意を探るのは少々難しくなるが、恐らくは「お姉ちゃんに固執する必要は無いのだよ。」とさり気なく心愛ちゃんの心を揺さぶる言葉として投げかけたのではないかと考えていて、「私といる時くらい皆の事は忘れて妹になりなよ」と言うのは「結良だけにしか見せない様な心愛ちゃんを見せてみてよ。私は心愛ちゃんと2人だけの秘密の関係を作りたいから。」と問いかけていた様に私は感じ取っている。要するに2人だけの秘密な関係性を作ってみたいという事であり、1つ目の「心愛ちゃんの真意を試す為に揶揄った」と言うものより一歩踏み込んだものになっていると思う。元々2人だけの親密な関係性に強い憧憬(しょうけい)がある結良ちゃんなら全然あり得る上、それを心愛ちゃんに嗾けるのも「結良ちゃんだからこそ可能な事」を思えば、私としては最早異論はない。

 この場合の心愛ちゃんが「どの様な表情をしていた」についてだが、これは結良ちゃんの問いかけの真意を探るよりも更に難しくなる。1つ目と違ってやや違った観点から仮説を立てているので、王道路線の見識を適応する事が中々困難な為なのだが、それでも考えるなら恐らくは「やや柔和な雰囲気をもった真面目な表情」だと思う。やや曖昧な表現で断定し切れていないのが否めない事は分かっているが、それだけ説明が難しいのだ。何を前面に押し出して説明するべきなのか、私も良く分からない。それほど複雑に絡み合っているという事なのだが、それでも心愛ちゃんは「結良ちゃんの真意を無下にする様な人では無いことと、心愛ちゃんには確固たる姉の目標を持っていること」を糸口にして何とか見出した答えが上記の内容なのである。これが正しいのか間違っているのか、それは私にも分からないが、少なくとも心愛ちゃんは結良ちゃんを突き放す様な表情はしていなかったと考えている。この仮説からは、心愛ちゃんの「お姉ちゃんとしての意志の強さと優しさ」が垣間見える様にも思える。

 以上の内容が、私が考える「結良ちゃんが上記の様な問いを心愛ちゃんに投げかけた理由」の考察である。1つ目は比較的今までのごちうさの流れに準拠した考察になっていると自分では考えており、気持ちとしても淡々と読み込んだ上で思う事を記述したテイストだったのだが、2つ目は我ながら結構攻めた考察になっていると考えており、気持ちとしてもより人間らしさを意識した上で思う事を記述したテイストになっている。その様な事情もあってどちらかと言えば1つ目の方が物語には即していると私も思うのだが、それでも2つ目の仮定を考えたのは「結良ちゃんの人間らしさと意外な一面により迫った考察をしたい」と言う私の想いがあったが故であり、考察する意義はあったと認識している。多少気恥ずかしい内容ではあるが、これが今回結良ちゃんと心愛ちゃんが深く交わる事でどの様な心境になったかの考察である。

相互影響がもたらす変化

 この様に心愛ちゃんと結良ちゃんの「ワルイ子」コンビは、今までのごちうさには無い切れ味を持つ存在である事は明白なのだが、ごちうさに限らず異なる人間同士が交流し合う事は、しばしば「新たな特性を相互影響的にもたらす事」を意味しているものであり、それは心愛ちゃん結良ちゃんのコンビも例外では無い。ただ、その形は今までのごちうさには無い異質なものだったが……。

 まず心愛ちゃんは、結良ちゃんに受けた「ワルイ子な部分」をそのまま智乃ちゃんにも振舞っている(背中から急に近付いている)のだが、智乃ちゃんからは「心愛さんではない。」全否定されている。天真爛漫な心愛ちゃんとは無縁とも言えるワルな雰囲気を急に持ってこられたら誰だって驚くものだが、育った環境*5故に元々匂いには敏感な智乃ちゃんにとってはかなりのものだったらしい。これには心愛ちゃんも思わずびっくりして、その後も「匂いが変化している」事を理由につけて色々と意地悪を言ってくる智乃ちゃんに対して、心愛ちゃんも心愛ちゃんで「意地悪だの悪い子だの」結構な事を言っているが、実は智乃ちゃんが心愛ちゃんに対して意地悪を言うのも「心愛さんは今までの心愛さんらしくいて欲しい」と言う想いの裏返しがあり、別に心愛ちゃんの事が嫌いだから言っている訳では無い。智乃ちゃんは元々「人に素直な気持ちを伝えるのが苦手」と言う不器用な一面*6があり、それ故にあの様な毒舌気味になっているのである。ある意味智乃ちゃんがどんなに精神的に成長しても毒舌の切れ味は鳴りを潜めないという事なのだろうが、これは暗に智乃ちゃんとしては「ワルな影響を受けた大人な心愛ちゃん」よりも「何時も明るくてマイペースな心愛ちゃん」の方が好きだと言う事の表れな様にも思える。

 何れにしても、智乃ちゃんとしては心愛ちゃんには「急に雰囲気を変えて欲しくない」と言う想いが少なからずあると言え、それには智乃ちゃん自身が「知らない匂いを苦手としている事」が関係している。智乃ちゃんには元々人見知りの傾向がある事を思えば想像に難くないが、それ以上に「身近な大切な人が、急に全く違う雰囲気を持った人になる事は考えたくない」と言う想いも存在していると思われる。そうでなければ雰囲気が様変わりした心愛ちゃんを見て咄嗟に「心愛さんじゃない。」とイメチェンした心愛ちゃんを全否定する様な事は言わない筈だからである。そしてその言葉が咄嗟に出るという事は、智乃ちゃんにとって心愛ちゃんが「最早欠かす事のできない大切な人」である事を示唆していると言え、言うならば「心愛ちゃんが結良ちゃんのワルな影響を受けた事により、智乃ちゃんが元々の天真爛漫な心愛ちゃんを心から好きである事を改めて証明した」格好にもなっているとも考えている。やや変化球である事も事実だが、ココチノの絆が改めて認識できたのは素晴らしい機会なのではないかと思う。

 次に結良ちゃんは、まず前述の通り心愛ちゃんに仕掛けたドッキリを理世ちゃんにも仕掛けて投げられるのだが、その少し前に「結良ちゃんに心愛ちゃんが『妹になった』と送られて理世ちゃんが悶々している様子」が描き出されている。突拍子の無い事を突然送り付けられれば誰だって思い悩むものなので、これは理解できるのだが、その後ドッキリじみた事を嗾けた結良ちゃんを放り投げる事は未だに理解できていない。何度考え直しても、どの様な視点から考えを試みようとしてもたどり着く答えは「異質」であり、そこから全く変わる事が無い。最早この放り投げた場面に限って言えば「そういうものだ」と割り切った方が良いのかも知れないが、何れにしても「異質」な事には違いないだろう。

 話が少々脱線したが、そんな理世ちゃんと結良ちゃん2人のやり取りの中で重要だと言えるのは「結良ちゃんが理世ちゃんに嫉妬させようと嗾ける為に、今回心愛ちゃんと接触をした」と言うのもあるが、一番は「結良ちゃんが心愛ちゃんの天真爛漫な属性の影響を受けている変化」であろう。結良ちゃんは元々ダークな性質を色濃く持つキャラをしており、それ故に心愛ちゃんの様な天真爛漫な明るさとは真逆の立ち位置にいたのだが、そんな結良ちゃんが「お花パワー」と称する明るい属性を心愛ちゃんから影響を受けたと言うのは興味深い変化だと言え、それを結良ちゃんにとっての幼なじみたる理世ちゃんに対して割に嬉しそうに言っているのは、結良ちゃんにとって「心愛ちゃんとのワルイ子の時間が思いの外楽しかった」という事の証明でもあると考えている。この事は以前心愛ちゃんに対して「嫉妬する」と明かしていた結良ちゃんにとって非常に意味のある描写だと言え、結良ちゃんにとって心愛ちゃんが「嫉妬の対象」から「ワルイ一面をも共有し合った、特別な関係を持つ存在」として変化しつつあることを示唆している様にも思える。

 因みにそんな結良ちゃんと心愛ちゃんの関係性を象徴したものが今月号のごちうさの最後のコマに描写されているのだが、その姿は「同じ飲み物を持った心愛ちゃんと結良ちゃんが、お互い内側の目を閉じる様にウインクをして、髪の分け目もそれぞれ内側に寄せている姿」をして写真に写っており、2人の仲睦まじい様子が窺える。ただ、その様子を結良ちゃんは(恐らくワルイ子を共有し合った関係と言う意味で)「共犯者だもん」だと言っていて、それに対して理世ちゃんは「妹じゃないのか」と質問しているが、それに対して結良ちゃんは「今のところはね~」と何やら意味深な言葉を述べており、やはり結良ちゃんはただ者ではない様子も窺える。尤も、その様子は「心愛ちゃんを引き込もうとする悪魔的な結良ちゃん」と言うより「純粋に心愛ちゃんとの距離をもっと縮めたいと思う純真たる結良ちゃん」と言う印象であり、孤高な印象が強い結良ちゃんも少しずつ理世ちゃんの友達の影響を受けている感触を覚える。これが今後どの様な変化をもたらすかは現時点では未知数だが、多少のダーク要素は持ちつつも明るい方向には向いていると思う。

3.あとがき

 以上がきらま2021年9月号のごちうさを読んだ私の感想・考察である。今回はごちうさの中でも特にミステリアス且つダークな魅力を持った狩手結良ちゃんが全面的に登場してきた回であり、それ故に可愛さだけに留まらないダークテイストが、ごちうさの更なる魅力に花に添える回だったとも考えている。その事を端的に言えば最初にも書いた様に「可愛さもダークさも兼ね備えた心震える回」という事になるのだろうが、こう思う理由として結良ちゃんは何もダーク気質だけに留まらず、女の子らしい可愛らしさも存分に持っている人と言うのがある。今回はそんな結良ちゃんのダークな面を主点として書き上げたのだが、前述の通り結良ちゃんはダークさだけでなく、女の子らしい可愛さも十分に兼ね備えている。実は結良ちゃんの心境考察における2つ目の仮定も、ダーク色が強めながらも結良ちゃんの意外な一面を主にピックアップして編み出したものである。

 ごちうさの中でも特に異質な雰囲気を纏っている狩手結良ちゃんの事を考える事は、実は今でも悩ましい要素が付きまとう事があるのだが、だからと言って結良ちゃんの異質な雰囲気や行動に多少戸惑う事はあっても、思い詰めてしまう事は殆どなくなった。抑々狩手結良ちゃんがごちうさにおいて絶大な影響を示し始める前からごちうさに対して思い悩んでいた私からすれば、結良ちゃんがちょっとやそっとの異質な行動をしても最早驚く事は無いし、驚いたとしてもそれを自分の中で上手く考察をして、ごちうさの世界観に落とし込むだけである。ある意味嘗て思い悩んだ経験が、今なおごちうさの世界観では異質な存在である狩手結良ちゃんをしっかりと受け止められるきっかけにもなったのだろう。

 また、今月号も先月号に続いて心愛ちゃんが非常に重要な役目を果たしていたと考えているのだが、今月号の心愛ちゃんは「ワルイ子」と言う今までの心愛ちゃんからは想像する事も出来ない異質な雰囲気を纏っていたのがキーポイントだと考えている。対比要素としては先月号ではそれまで孤立していた存在だった神沙姉妹を女神の如く先導する役目をしていたのに対し、今月号では女神とは真逆とも言える悪魔的な雰囲気を身にまとって結良ちゃんと行動を共にしていた事から、正に「天使と悪魔」と呼べし構図になっているのだが、実はもう一つ「心愛ちゃんが相手の雰囲気の影響を強く受けているかどうか」も対比になっていて、先月号では神沙姉妹の雰囲気の影響を受けていたのはさほど感じられなかったのに対して、今月号ではがっつり結良ちゃんの雰囲気の影響を受けているのがその最たる例である。この違いが何を意味しているのは現時点では良く分からないが、少なくとも心愛ちゃんは更に多くの人の色を汲み取って、更なる存在へと進化していくのだろう。

 最後に、今回私は狩手結良ちゃんのダークな魅力を中心として今回の感想考察文を構成させているのだが、文中にも度々書いた様に結良ちゃんの魅力は決してダークな魅力だけには留まらない上、今回は取り上げなかった結良ちゃんの奥底知れぬ魅力と言うものもまだまだ存在している。異質な雰囲気を持つが故に人を選びがちな結良ちゃんだが、その魅力はごちうさの中でも特に奥深いと認識していて、更に言えばその魅力をどの様に拵えるかは正に千差万別であり、人の数だけの魅力があるとも思っている。癖が強いからこそ存在する魅力と言うものを、私はもっともっと見てみたいと言う願望を書いて、この感想考察文の締めとする。

 

おまけ

今回の文量は過去5番目にして、400字詰め原稿用紙39枚分である。尚、過去最高が59枚分、2番目と3番目はどちらも51枚分、4番目は42枚分である。今回はやや少なめだが、これは狩手結良ちゃんの様々な特性をこの記事に書くのを敢えて省き、嘗て私が書いた記事を貼り付けたのが関係している。もし今回も特性を書き出していたら、恐らく原稿用紙50枚分近くの文量になっていたかもしれない。

*1:結良ちゃんに関しては最早何もせずとも普段の行動、立ち位置を見ると、既に「魔性の女」だと思わなくもないが。

*2:尤も、悪意が無いという事は「冗談ではなく、本気で言っている事の証明」にもなるが。

*3:ある意味心愛ちゃんが「女神」の様だと言われる所以でもあろう。

*4:心愛ちゃんは四兄弟の末っ子という事もあり、所謂お兄ちゃんお姉ちゃんに憧憬意識が強く存在している。

*5:智乃ちゃんは幼い頃からバリスタとして活躍する祖父の事が好きでずっと見てきており、それ故に自身もバリスタを目指していて、その情熱たるやコーヒーの銘柄を匂いで判別できる程。ただ、原作1巻の時点では所謂ブラックコーヒーは飲めなかった(抑々当時13歳でブラックコーヒーが飲める事自体異例だと言えるが)が、現在はどうなっているのかは不明。

*6:その一方で、自分がおかしいと思った事をストレートに一切の容赦なく口に出す辛辣な一面もあり、初期の頃はこれが顕著だった。