多趣味で生きる者の雑記帳

現在は主にごちうさに対する想いについて書いています。

きらま2021年11月号掲載のごちうさを読んだ感想・考察

 こんにちは。きらま勢になってごちうさを毎月楽しく読み進める事が習慣となりましたが、今月はそんな悠長に楽しむ余裕を見せるには少々見立てが甘かった訳であり……。とまぁ、その内容は追々書き出すとして、この様な状態でもごちうさ購読は先月にも書いた通り、辞めるつもりは全く無いので私としては過度に心配する事も無いでしょう。

 さて、今回はまんがタイムきららMAX2021年11月号掲載のごちうさの感想を書きたいと思います。今月号の内容は先月号にあった高校1年生組(ブラバ組とラビハ組)によるラビットハウスでのお泊り会と対応する形で、甘兎庵における年上組(元来の高校生組4人)の勉強会を中心としたものですが、先月号と違って真面目な話が非常に多く、全く異なるテイストになっているので、今回は先月号との違いを意識して書き出したいと思います。

※注意※

最新話のネタバレを含むものなので、その辺りをご了解お願い致します。また、ここで書き出した推察や考察は個人的な見解です。そして、今回は真面目な内容だけでなく、比較的重い内容も含まれているので、読み進める際にはその事を了解の上でお願いします。
なお、高校生組4人とは心愛ちゃん、理世ちゃん、紗路ちゃん、千夜ちゃんの4人を指します。理世ちゃんは既に大学生ですが、今回はお話の構成上高校生組4人が中心となっている為、便宜上含めています。

1.はじめに

 今回のお話は元来の高校生組たる心愛ちゃん、理世ちゃん、紗路ちゃん、千夜ちゃん4人による甘兎庵における勉強会が主であり、そこで様々な事柄が巻き起こっていくと言うのが大筋である。また、先月号であったラビハ組とブラバ組の「懐かしさも新鮮味もある」と言える様な回帰を思わせるラビットハウスのお泊り会と比べてテイストが全く異なっており、今月号は高校生組4人の「大きなターニングポイント」を意識させる様なテイストになっている。

 今月号の特徴は心愛ちゃん、紗路ちゃん、千夜ちゃんの高校生3年生組3人の将来のターニングポイント(主に高校卒業後の進路選択)が描かれている事と、久々に高校生組4人のやり取りが勉強会と言う形で見られる事が主に挙げられる。この時点でも既に先月号にあったラビハ組とブラバ組によるラビットハウスでのお泊り会の時とはテイストが異なっているのは明白だが、大きく違うのは、今までのごちうさと比べてみても、思わず目を疑う様な衝撃発言が多かった事であり、故に「今までのごちうさとは一線を画す」テイストになっている。

 そして、今月号のごちうさの感想・考察を書く上で絶対に外せないのが上記にもある通り、思わず目を疑う様な衝撃発言である。尤も、過去にも思わず目を疑う様な衝撃発言は幾つもあったのだが、それでも多少の紆余曲折はあったとしても最終的には丸く収まるケースが大半だった。しかし、今月号の衝撃発言は到底丸く収まらないどころか、ごちうさの世界観そのものにも多大なる影響をもたらす程のものであり、故に今月号は読んだ者を思わず混沌の世界に引き摺り込ませる程の力を持っている。今回はそんな衝撃発言やごちうさの今後について考察していきたいと思う。

2.購読した感想・考察

衝撃の勉強会

 今月号は先月号のラビットハウスにおける「ブラバ組とラビハ組」のお泊り会との対比として、甘兎庵における「高校生組4人」のお泊り会もとい勉強会が主な内容になっており、つまりは同一の時間軸に起こった出来事を別視点から描写されている。

 ただ、今月号の内容は初めからいきなり衝撃的なものであり、私としても思わず混乱してしまい、しばらく不安定な心境に陥ってしまった*1ものである。先ずはそんな不安定な心境に陥った事を書き出したい。

空虚が見据えるもの

 いきなり衝撃的な項目だが、これは紗路ちゃんからの衝撃的な告白を受けた千夜ちゃんの反応をもとにしたものである。と言うのも勉強会に年上の理世ちゃんが参加する事から、勉学が捗るとして紗路ちゃんが「都会の国立大学行く為に私頑張ります!」と言うある種の衝撃発言を至って普通に話した時の千夜ちゃんの反応が、私にとってはあまりにも衝撃的だったのだ……。

 まず一番印象的だったのは、紗路ちゃんの衝撃的発言を聞いた直後に千夜ちゃんが見せた、奥底が全く知れない空虚(=虚ろ)な目だった。その虚ろな目は千夜ちゃん本来の明るさと優しさを全く感じさせず、代わりに我が耳を疑うと言わんばかりの戸惑いと、幼なじみと離れ離れになってしまう事を瞬時に悟ったと思える様な暗さが、彼女の瞳を支配していた。なお、私がこの様に思ったのは、雷鳴が轟(とどろ)いたと同時のタイミングだった為に、彼女の劇的な気持ちの変化と雷鳴を重ね合わせたのが大きかった。

 これを見て、私としては千夜ちゃんがあの様な空虚な目を見せたのには、千夜ちゃんにとって紗路ちゃんはそれだけ「何時いかなる時でも近くにいて欲しい大切な存在」である事が感じ取れた。事実、千夜ちゃんは紗路ちゃんと同じ大学に行くと言っており、この時はすぐに心愛ちゃんに甘兎庵の事でツッコまれ、本人も「ボケ」だと弁明し、紗路ちゃんにしても少々懐疑的ながらも「ボケ」として捉えているが、千夜ちゃんのトーンからして、実際の所は決して全くの冗談ではなく、ある程度は本気で考えていたと思われ、それだけ千夜ちゃんにとって紗路ちゃんは幼なじみを超えて、最早心の支えであるのは明白なのが読み解けるし、それは紗路ちゃんから千夜ちゃんの場合にしても本音としては同じだと考えられる。

 何れにしても、千夜ちゃんがみせたあの空虚に満ちた様な瞳の感触は早々見かけないものであり、あの空虚な瞳をきらまの告知タイムの時に紹介されたコマで見た時、私自身しばらく焦燥していた事は記憶に新しく、心が痛む様な感覚だった。決して頭から離れる事が無く、あの瞳に込められた想いを考えれば考える程に言葉は無くなっていく。本来ならセクシーな魅力溢れる高校生組4人の扉絵すらも、何だか千夜ちゃんだけ心なしか空虚な雰囲気を纏っているとすら思った時は、最早言葉にもならなかった。元々彼女が実は動揺に弱い事は知っていたのだが、いざそれを目の当たりにすると、簡単に受け止められる様なものでは無かった。やはり普段気丈に振舞っている事が多く、いかなる時でも自分の手の内を簡単には見せない*2千夜ちゃんだけに、目に見えて戸惑っている千夜ちゃんを見るのがショックだったのだろう。

 その後も心愛ちゃんと理世ちゃんが紗路ちゃんの進路選択を応援する一方で、1人何も考えがまとまっていなさそうだった千夜ちゃんがとても印象的だったし、私としても千夜ちゃんが普段からやっているやり取りが1ページ8コマに渡って連続で描かれていると言うのに、何時もの様に明るく楽しむだけに留めおく事は出来なかったが、それは作中の高校生組も同じだった様で、上記の1ページ8コマを見ると、千夜ちゃん以外の面々も千夜ちゃんの事が心配そうな様子を感じる事ができた。尚、この時の様に何かで悩んでいる時、困っている時に心配してくれる友達がいるのは幸せな事だと思うのは、大体このような場面に遭遇した時である。

頼れる上官

 この項目は紗路ちゃんの衝撃告白に動揺と無理が隠せない千夜ちゃんを見兼ねた(=心配した)理世ちゃんが、2人きりで話す場として「理世ちゃんと風呂で進路相談」と言う名目で千夜ちゃんに見事な助け舟を出した、理世ちゃんの優しさを見て付けたものである。尚、理世ちゃんがこの様な事を考えたのには、理世ちゃんは3人より1つ年上*3なのもあると思われるが、それ以上に重い空気の中で思い切った事を提案できる強さを理世ちゃん自身が持っている事が大きいと考えられる。そして、この場面において千夜ちゃんは困惑しぱなっし(当たり前だが)であり、心愛ちゃんは何とか場の空気を変えようと全く違う事を自らの行動で提示し、それを広めようとするが全く上手く行かず、紗路ちゃんはそんなココ千夜を見て戸惑っていると言う状況であった為、理世ちゃんの提案は正に英断だったと言えよう。

 因みに2人でお風呂に入ると言うのは先月号のラビットハウスお泊り会でも行われたものであり、この時は智乃ちゃんと冬優ちゃんのやり取りが印象的なものだった。同じ空間や時を共有する者同士、図らずも考える事は似ると言う訳である。

空虚な瞳の真実

 先の様な提案をした理世ちゃんは、空虚に思える様な瞳を見せるまでに気が動転していた千夜ちゃんを最初の相談相手とし、最初こそ理世ちゃんの真意を知った千夜ちゃんに「リゼちゃん絶対良い先生になれるわ」と、逆に励まされる等の振り回されている場面もあったが、やがて千夜ちゃんは赤裸々な本音を理世ちゃんに対して語り始め、そこでは幼なじみである紗路ちゃんと離れ離れになる事はいつかやってくるとは思っていたが、いざ聞くとやっぱり気が動転してしまう事と、紗路ちゃんが私と離れ離れになる事を対して気に留めていない様に感じられた事を気にしている事を理世ちゃんに語っていた。これに対し理世ちゃんは紗路ちゃんが離れ離れになる事を気に留めていない訳が無いと、千夜ちゃんの懸念を力強く払拭しようとしていたが、同時に私(理世ちゃんのこと)とも同じ進路にならない事に対して寂しさを浮かべてもおり、これが千夜ちゃんにとって「理世ちゃんが寂しさを共感してくれた」と、少しすっきりした表情を見せていた。尤も、当の理世ちゃんはどっちが励まされているか分からないとやや消化不良気味だったが、これは元々リゼ千夜が最終的には理世ちゃんの方が励まされる事も多い為であり、千夜ちゃんにしても弱った隙を不用意に見せないからなのだが、何れにしても千夜ちゃんにとっては嬉しかったに違いない。

 私はこの一連の場面を見て、千夜ちゃんはやはり幼なじみの紗路ちゃんと離れ離れになるのは「頭では受け入れられても、それが現実味を帯びるとやっぱり動揺してしまう」程に、できる事ならあって欲しくない事だと言うのが良く分かるものだと考えていて、それは千夜ちゃんにとって紗路ちゃんはできるならずっと私のそばにいて欲しいと思える程に、大切な幼なじみだと言うのが読み解ける内容だと感じ取っている。それを思えば、紗路ちゃんが私と離れる事をあまり気に留めていない様な反応をした事を凄く気にしていたのも理解できるし、彼女がそれだけ幼なじみ想いだからこそ、紗路ちゃんの衝撃的な発言に対してあの様な空虚な瞳を見せたと思えば私自身納得がいく。

 無論、上記にある様に千夜ちゃん本人もいつか紗路ちゃんとは離れ離れになってしまう可能性がある事は理解しており、その事を理世ちゃんにも打ち明けている。だが、実際にその事を紗路ちゃんから告げられると、千夜ちゃんは彼女の意思に反して動揺してしまい、それをして千夜ちゃん自身は「やっぱり動揺しちゃってだめね」と、自分で決めた覚悟すらまともに貫き通せない自分自身を自ら卑下(ひげ)していたが、そんな千夜ちゃんに対して私は「いくら幼なじみ相手だとは言え、自分自身を卑下するまでに思い詰めなくても良い」と言いたいと思わず考えたものである。勿論、幼なじみに限らず、友達想いの千夜ちゃんだけにあって、友達や幼なじみの決断を動じることなく尊重し、送り出す事を想うのは良く分かるし、打たれ弱い面もあると言っても、簡単にすぐ諦念(ていねん)してしまう様な弱腰とは全く違う事も、大切な人を心から大切に想っているからこそ、その友達や幼なじみに対して不安な思いをさせたくないと言う千夜ちゃんの強い想いがある事も理解している。

 しかしながら、私としてはだからこそ千夜ちゃんには友達や幼なじみの事で自分自身を必要以上に追い詰めて欲しくないと考えている。その訳は自分自身を必要以上に追い詰めてしまっても良い事は何も無いからなのだが、そんな風にしてどんどん心を痛めていく千夜ちゃんは私自身見たくないのも存在している。思う事は色々あれ、やはり千夜ちゃんには何時も優しいお姉さんとして、心に余裕をもって居て欲しいと言うのが私の願いなのである。

幼なじみの本音

 次の相談相手は千夜ちゃんの幼なじみであり、理世ちゃんにとっては高校時代の直属の後輩でもある紗路ちゃんであるが、彼女は最初からいきなり「先輩は私が街を出ると言っても驚かないんですね」と、ある種理世ちゃんを試す様な発言をしている。これは紗路ちゃんが人の反応や動向に対して気にしい*4な所がある為で、裏を返すと紗路ちゃん自身も街を出る事に対して気になる事項があるのを意味している。これに対し理世ちゃんは確かに少し驚いたが、紗路ちゃんらしいと思った事と、旅行から帰ってきた後の切り替わった紗路ちゃんを見ればある意味納得のいく決断だったと答えており、これには紗路ちゃんも思わず返す言葉が無かった様で、先輩には敵わないと答えている。

 その後紗路ちゃんは理世ちゃんに対して町の外の大学に行こうと思い立った理由として「その方が将来千夜ちゃんの仕事をサポートできるのではないのか」と述べている。ただ、その事を千夜ちゃんには言わず、理世ちゃんにも秘密にする様に頼んだのには、本人曰く「言ったらつけ上がるに決まっているから」らしいが、本当の理由として恐らくだが「この事を千夜ちゃんに言えば、千夜ちゃんは絶対私に無理にでも合わせようとすると考えたから」*5だと思われ、紗路ちゃんにしても彼女なりに千夜ちゃんの事を想って街の外の大学に行く事を決意した事が良く分かる場面になっている。尚、紗路ちゃんは理世ちゃんに対して終始緊張気味で、それをして理世ちゃんから「もっと心を開いてほしい」と言われてもいるが、紗路ちゃんにとって理世ちゃんは「尊敬する先輩であり、憧れの対象でもある」為、多少よそよそしくなってしまうのは仕方ないとも言える。ただ、理世ちゃんはそんな紗路ちゃんの複雑な心境がどうやっても理解できなかった様で、紗路ちゃんに対して直接「分からん」と言っている。この違いは理世ちゃんがサバサバしているのも大きいのかも知れない。

 私はこの一連の場面を見て、紗路ちゃんはやっぱり千夜ちゃんに負けず劣らず「人(幼なじみ)想い」で、その幼なじみの為に自分は何ができるかを自分なりに考えた結論が、今月号の衝撃発言の一つでもある「都会の国立大学を目指す事」だったと理解した。尤も、例えこの様な真実に触れていなかったとしても、紗路ちゃんの事だから何か絶対に深い訳があるとは何となくでも察しが付いたのだろうのだが、何れにしてもあの様な衝撃発言の後だった為、明かされた真実が余計に印象的だった。

 また、紗路ちゃんが何故都会の国立大学に行こうと思い立ったのか。その理由を事細やかに千夜ちゃんには言わないのも、表向きには「つけ上がるに決まっているから」と、余計なお節介をされるのを避けようとしている理由にしているが、本当は千夜ちゃんに正直に告げると、彼女が「自分の事をそっちのけにしてまでも私に合わせようとする」と紗路ちゃんが考えたのが大きいと私は感じている。理由としては、千夜ちゃんは世話焼きでどこまでも人想いな女の子であり、それ自体は彼女の利点なのだが、時に彼女は自分の事よりも他人の事を優先し過ぎてしまう傾向にあり、それを幼なじみ故に良く知っている紗路ちゃんは、千夜ちゃんの事を想って敢えて真意を告げないと決めたと私自身考え付いた為であり、ごちうさを深く知りゆく中で「千夜シャロという幼なじみが、お互いを想い合う深い絆と尊重がある事」を思えば、この様な考えに行き着くまでそう時間は掛からなかった。無論、これらは私の推察なのだが、千夜シャロの確かな絆と信頼を鑑みるならば、自ずと答えは見えてくると考えている。

 尚、紗路ちゃんが理世ちゃんに対して終始緊張気味だった事と、それをして理世ちゃんから紗路ちゃんに「もっと心を開いてほしい」と発言した事についてだが、これは紗路ちゃんからして理世ちゃんは「尊敬する先輩であり、憧れの人」である為に、どれ程親しい関係であっても紗路ちゃんの性格上多少なりとも気を遣ってしまう事と、2人だけで空間を共有する事にどうしても緊張してしまう事が大きいと考えている。その為、紗路ちゃんは理世ちゃんに対して心を開いていない訳では無く、寧ろ普通に開いているのだが、そんなデリケートな事を怖気づく事無く本人に直接聞くとは、理世ちゃんは度胸があると言うのか勘が鈍いと言うのか。何れにしても、紗路ちゃんの雰囲気の変化に鋭く勘付いていた理世ちゃんが、紗路ちゃんの人間関係に対する心境や照れに関しては割と鈍いと言うのも少し意外である。

聞きそびれた本音

 最後の相談相手はごちうさの中心人物であり、ラビットハウスに下宿している女の子である心愛ちゃんだが、長くお風呂に入り続けていた事が原因となって理世ちゃんがのぼせてしまい、まともにやり取りができないままに終了してしまう事になってしまう。因みにその後理世ちゃんは同級生組3人に団扇で扇がれて涼まされているので直ぐに立ち直っている。

 その為、心愛ちゃんの本音は中途に終わる事になるのだが、その本音はかなり意味深なもので、これは今月号の最終局面で大きなカギを握る事になる。そのポイントは、後から思えば彼女が言った「シャロちゃんに先越されたから言いにくかったんだよね」に隠されていたのだろう。

高校生組のやり取り

 この項目は理世ちゃんとの進路相談を終えた後の高校生組のやり取りを文字通り書き出している。内容としてはそれまで比較的シリアスな内容が多かった中で、ここでは真面目な内容ながらもごちうさらしい雰囲気で、元来の高校生組4人のやり取りを見る事ができる様になっている。また、ここでは先月号と今月号がリンクしている場面や、今月号の内容の山場が描かれており、それ故にここまでの答え合わせと言える重要な局面にもなっている。 

同級生組3人の優しさ

 千夜ちゃん、紗路ちゃん、心愛ちゃんの進路相談と称して、それぞれの心の負担を軽くしようと奮起したためにのぼせてしまった理世ちゃんは、その後その3人に助けられて元に戻るのだが、その際に理世ちゃんはちゃんと相談に乗れなかった事で「教師志望失格」とまで称する程に悔いていた。何と言うか、いくら何でも極端すぎる様にも思えるが、理世ちゃんは生真面目で自分に厳しい人なので、この様に考えるのも無理はないのだろう。しかしながら、それでも3人は理世ちゃんに対する感謝の想いを各々の言葉で伝えており、その想いに対して理世ちゃんは助けられた事と、皆が明るくなってくれた事に対する喜びの感情として、目に嬉し涙を浮かべながら笑顔を見せていた。皆の年上である理世ちゃんだが、やはり皆の優しさには救われているのである。

 その後、心愛ちゃんは智乃ちゃんに電話をすると言って電話をかけているのだが、この場面、心愛ちゃんの台詞を見るに先月号に描写されていた、智乃ちゃんと心愛ちゃん2人の電話でのやり取りを心愛ちゃん側からの視点で描いているものとみて間違いないと思われ、心愛ちゃんの心境について探る事ができる場面になっている。尚、心愛ちゃんとしては智乃ちゃんの事を「私がいなくて寂しくても強がるのだろう」と考えていた様で、先月号の様な成長した智乃ちゃんの話を聞いて圧倒されていた。普通に考えれば微笑ましいと言えるのだろうが、なんだか気にはなる場面でもある。そして、その気になる予感は後々思わぬ形で的中する事になる。

想いの交差

 衝撃発言に多少なりとも揺れ動いていた千夜シャロだが、就寝体制に入った時に紗路ちゃんは千夜ちゃんに対して起きている事を確認した上で、あの様な進路にした理由こそ伏せた*6と言え、進路の事で動揺させてしまった事をはっきり自分の言葉で謝ったのである。この言葉に対し千夜ちゃんは柔和な表情で受け容れ、その上で紗路ちゃんの事を応援し、信頼する事を告げている。やはり千夜ちゃんは幼なじみ想いの優しい人なのである。但し、他方で「でも落ちたら甘兎の従業員になっていいのよ?」と、紗路ちゃんを嗾(けしか)ける様な発言もしており、これに対し紗路ちゃんは思わず布団から身を起こすまでに怒りを露わにし「絶対受かってやるから余計な気遣いは要らない」と言う趣旨を千夜ちゃんに言い放つ。傍から見れば結構な言い争いの様にも感じるが、これも本来の千夜シャロの姿の一つなのであり、事実そんなやり取りを隣で寝ていたが故に聞いていたココリゼにして、心愛ちゃんが「いつもの二人に戻ってよかったね~」と言わしめている事からも見てとれる。

 因みにそんなココリゼに勘付いた千夜ちゃんは、目を光らせながら夜更かしの提案をしており、これには紗路ちゃんとの友好の証に言い合いをした事が要因となり、言い合いをする内に目が覚めてしまった事でその様な提案をしたと考えられる。そんな提案に対して心愛ちゃんは乗り気だったが、リゼシャロは「早く寝ろ」と一蹴している。尤も、興奮状態に陥ればそんな簡単に寝られるとは思えないのだが……。

 この一面の場面に対して私としては、端的に言えば「千夜シャロはやはり千夜シャロだった」と言う印象を強く抱いた。やはり千夜シャロにとって激動の連続だった今月号において、千夜シャロがお互いに気持ちを確かめ信頼し合った後に何時もの千夜シャロのノリが見られたのは、私にとっても安堵ものだったのである。因みに千夜シャロの何時ものノリの中で私が特に印象的だったのは、千夜ちゃんが紗路ちゃんに対して言い放った「でも落ちたら甘兎の従業員になっていいのよ?」であり、千夜ちゃんの揶揄い好きな一面が遺憾なく発揮されていた事が特に印象に残った理由だった。ただ、それを言われて思わずブチ切れた反応を見せた紗路ちゃんは中々に鬼気迫るものであった為、その意味でも印象に残ったのかも知れない。しかしながら、千夜ちゃんが紗路ちゃんに対して、言ってしまえば失礼極まりない物言いをしたのも、その方がある意味紗路ちゃんが俄然やる気になると分かって敢えてやったとも感じ取れるので、その様に思えるのも千夜シャロの凄さなのかも知れない。尤も、それならば何を言っても許されるとはならないのは当然だが……。

再訪の衝撃

 ここまでは高校生組4人による甘兎庵の勉強会が描かれていたが、今月号の終盤8コマはそんな勉強会も無事に終わり、ラビットハウスに帰宅した心愛ちゃんと、同じくラビットハウスにおけるお泊り会を無事に終えた智乃ちゃんとのやり取りが中心的になっている。その為、普通に考えれば「お互い過ごした中で得られた経験や糧を話し合う」様なほっこりした光景が思い浮かべられるだろうし、実際にそんな風に思える描写も存在している。

 しかし、最後の最後で待ち受けていた事実は、今月号に出てきたどんな衝撃や、今までごちうさで存在していた衝撃的な描写と比べてみても尚、勝るのではないかと考える程に衝撃的な内容だった……。因みにこの様な描写を最後の最後に持ってくるのは他ジャンルではさほど珍しくないが、日常系たるごちうさにしてはかなり異例の事だと思う。

衝撃の宣告

 今月号の最終局面たる8コマの流れとしてはココチノがそれぞれのお泊り会*7についてそれぞれ語り合うもので、最初は心愛ちゃんと智乃ちゃんがそれぞれ今回のお泊り会であった事をチェス*8をしながら話し合うのが描写されており、ココチノのみならず、先月号と今月号を購読した読者にとっても思い入れある内容となっている。尚、ここでの智乃ちゃんは普段とは全く異なる饒舌(じょうぜつ)ぶりであり、その事を心愛ちゃんに指摘されると思わず赤面していたが、それだけ心愛ちゃんに対して話したい事があった事が認識できる様にもなっている上、ココチノが今や本物の姉妹の様にお互いを想い合い、大切にしたいと心から思っている事がはっきり分かる様にもなっている。その為、ここまでだけを見るなら完全に何時ものごちうさであり、とても目を疑うような衝撃展開が待っている様には思えない。だが、衝撃の事実と言うのは、何時だって思わぬ所からやってくるものなのである……。

 一連のやり取りが一段落した頃、心愛ちゃんが智乃ちゃんに対して「私がいなくても問題なかったか~」という何気ない言葉を掛けたのである。これに対して智乃ちゃんは自信たっぷりに「当然です!」と答えており、智乃ちゃんが1人で何でも出来る様に成長できた事を窺わせる内容になっている。だが、そんな智乃ちゃんの言葉に「そうだよね」と言いながら安心した心愛ちゃんが次に言葉は、予想だにしなかった衝撃的な内容だった。何故なら、何時もの様に晴れ晴れとしたにこやかな表情をしていた心愛ちゃんがかけた言葉は「じゃあ安心してこの街を離れられるよ!」と言う、一瞬我が目を疑う言葉だったからであり、これに対して智乃ちゃんは当然ながら戸惑いの言葉しか出てこず、その直後に心愛ちゃんの言葉に何か思う事を察した様に見えるティッピーと、智乃ちゃん相手にチェックメイト*9をする事ができて、智乃ちゃんにチェス勝負で勝つ事ができるまでに実力が上がった事に対する喜びと、明日からも頑張ろうと決意を露わにした心愛ちゃんの描写をもって、今月号は締められている。

錯綜と冷静の狭間

 この今月号における最後にして最大の衝撃とも言って良い内容を初めて読んだ時、私はあっけにとられた訳でも無く、悲しみに打ちひしがれた訳でも無く、正直自分自身この様な衝撃的な内容に触れてどう思ったのか、はっきり言って自分でも良く分からなかった。恐らくは幾多の衝撃を連続で受け続けた事によって、最早感覚が麻痺していたのだろうし、或いは突然告げられた衝撃の事実に体が思わず拒否反応を示していたのかも知れないし、はたまた自分自身を騙してでも「私の中では想定内」だと思い込みたかった結果なのかも知れないが、何れにしても今月号にあった数々の衝撃に打ちのめされてきた私の感情は、最後にして最大ともいえる衝撃に対する考えを整合する気力も、自分はどう思ったのか考えを張り巡らす想いも、抑々この衝撃的な内容をシンプルに受け止める力すら削られていたと言える。

 その様にして、既にあらゆる感情を削られていた私は結局「心愛ちゃんはそういう考えを持っていたのか。」と、ある意味一周回った形でしか受け容れる事が出来なかった。と言うか、あの時私は何を思ったのか、その記憶が初めて今月号のごちうさを読んでから全然経っていないと言うのに、もう殆ど思い出せない。その為、上記の括弧書きの内容とて最早「断片の中の一かけら」とも言うべき記憶の内容でしかなく、全貌は最早自分自身にも分からなくなってしまっている。どれ程記憶を手繰り(たぐり)寄せようとしても、もう戻る事は無いだろう……。

 だが、時が経てば少しずつ冷静な感情は戻ってくるものであり、それに伴い、初めて読んだ時はまともに受け止める事すらままならなかった心愛ちゃんの大きな決断も、こと冷静にしっかり受け止める事ができる様になった。そして、冷静になって考えてみれば、心愛ちゃんが街を出ていく決断をする事が、何も突飛な話でも何でもないと気付くのに時間は掛からなかった。

 抑々心愛ちゃんは元来の木組みの街の住人では無く、高校進学を機にラビットハウスもとい香風家に下宿している身である。つまり高校を卒業してしまえば、現実問題として今の様な事情や立場でラビットハウスに下宿する意義がなくなる事実が存在する訳であり、それを機に彼女がラビットハウスを出て木組みの街で一人暮らしを始める事や、或いは木組みの街自体を去りゆく事だって、冷静に考えてみればあり得る話である。勿論、木組みの街にある大学に通う等してラビットハウスに継続して下宿する理由を作ると言う方法も無くは無いのだろうが、心愛ちゃん自身はあくまで自分の夢の為にも木組みの街を出る選択も視野に入れているという事なのだろう。

 また、心愛ちゃんは以前にも自分の夢や将来やりたい事*10の為に将来的には木組みの街の外に身を置く意思を度々見せた事があり、特に旅行編における心愛ちゃんの「パン作りの為にこの街(都会)に残る」と言う趣旨の発言は印象的である。尤も、何れも友達(特に智乃ちゃん)から本気で止められている*11為、今まで心愛ちゃんは木組みの街から離れていなかったが、それ故に自分が高校卒業と言う節目時に改めて街を離れる選択を取って置く決断をした可能性も十分あり得る話であり、同時に心愛ちゃんが木組みの街から離れる理由の裏付けにもなる。

 尚、心愛ちゃんのこの様な決断に対して、香風家の一人娘にして、心愛ちゃんによってかけがえのない経験や財産を授かり、大きく成長を遂げた智乃ちゃんは、これまでは時に怒りを露わにするまでに心愛ちゃんを窘める*12事もあった*13が、今回は今までとは異なり、あまりの衝撃発言に只々言葉が出てこない様子であったのがとても印象的だった。普段何かと心愛ちゃんに対してお灸を据える様な態度を示す事も少なくない智乃ちゃんだが、本心では心愛ちゃんを大切な存在として捉えているのが良く分かる内容だと言え、彼女のあっけにとられたような反応と同時に描かれていたティッピーに関しても、心愛ちゃんに対しては特別な想いを抱いていた事は、想像に難くない内容だと感じ取っている。

 つまりこの衝撃発言から分かる事を大きくまとめると、心愛ちゃんが自分の夢の為になら将来木組みの街をも離れる覚悟を持っている事と、智乃ちゃんにとって心愛ちゃんは最早かけがえのない存在にまでなった事であり、この2つは恐らく間違いない事だと思われる。しかしながら、今月号だけでは智乃ちゃんが「将来木組みの街を離れようと検討している心愛ちゃんの事をどう思ったのか」が殆ど分からない為、個人的にはこの事も今月号を読んでもどかしい思いに駆られる理由の一つになっているのは間違いないと考えている。

これからの想い

 この様に今月号最後にして最大の衝撃描写に対して何とも言えない状態になってしまった私だったが、内に秘める想い自体は初めて今月号を読んだ時から今に至るまで一貫しており、それは「これから何があってもごちうさを読み進める事を決してやめない」という事である。

 抑々私はごちうさに対して紆余曲折した想いの変遷があり、本格的に知ったのが今から約3年前にも関わらず、今までもごちうさを読み進める事に苦悩を覚えた事は正直2年前の2019年に発売されたOVAのSing For You(SFY)の頃から度々あった。僅か1年でごちうさから目を逸らしたくなる程の苦悩を抱え、事実原作もアニメも恐怖感から全く視聴できなくなってしまった時期もあった(現在は平気である)が、その間に実はごちうさの二次創作小説を書いたり、ごちうさの絵を模写したりする事にチャレンジしており、現在はどちらも鳴りを潜めているとはいえ、この2つのお陰でごちうさを好きでいる気持ちは変わらず持ち続けていられた。もしこの2つ共やっていなければ、今ほど深い想いを持つ事は出来なかったかも知れない。

 それから2020年になり、ブログで考察や想いを書き出す様になってから大きく変わっていき、この年の8月に単行本勢からきらま勢になってからその変化は決定的なものとなった。ごちうさを読み進める事に対して迷いがなくなり、苦悩や恐怖を乗り越え更なる境地へと邁進(まいしん)できたからだ。そして、そんな自分自身の変化のさなかにアニメ3期が始まり、素直な気持ちで3期を堪能する事ができた事で、自分の中でごちうさを見守りたい、見届けたいと言う想いがより一層強くなり、それはアニメ3期初回放送から1年近く経った現在に至るまで一貫して続いている。

 この様な経緯故に、ごちうさに対する想いは私の数多くの趣味の中でも特に強く、そこから上記の太字鍵括弧の様な強い拘りを持つまでに至った為、今月号の内容にどれ程揺り動かされようとも、どれ程受け容れたくない様な運命や現実が待ち望んでいようとも、心に深く根付いた想いが変わり切ってしまう事は基本的にあり得ないと言える。勿論、これらは決して楽な事では無いのだが、最早今に始まった事でない事実が私を突き動かす。また、今更引き返そうにも、深淵たる世界に足を踏み入れた以上、もう戻る事は出来ないと考えているし、その事実にもめげない覚悟を持っている事も後押しする上、そして何より今の私が意識している「着飾らない想いを書き出す事」を実行するなら、その時の自分が思った事を極力ありのままに書き出すのが一番良いと考えているのが大きい。

 その為、今月号にあった幾多の衝撃事実・発言に対しても、初めて見た時にこそショックはショックだったものの、それでも進路と言う誰しもが経験する大きなターニングポイントに対して同級生組3人が真剣に検討した上での意思表明だと思えば、不思議とショックも和らいでいき、次第に彼女達が選んだ決断をしっかりこの目で確かめたい、見届けたいと言う想いが強くなった。尤も、その背景には私自身「新たな描写を受け容れられずに目を逸らしても描かれている事実は変わらない」と言う中々に厳しい考えを持っている事も大きいのだが、何れにしても私の中でのごちうさを最後まで読み続ける意思」は堅牢なのである。

3.あとがき

 以上がきらま2021年11月号掲載のごちうさを読んだ私の感想・考察である。今回は先月号のラビットハウスにおけるお泊り会の続きとも言える回である為、先月号が「ラビハ組とブラバ組の親交を深める回」だった様に、今月号は「高校生組4人の友情を改めて確かめあう回」テイストに共通点があると認識している。しかしながら、ごちうさの根幹たる友情を改めて再認識するテイストは共通している一方で、全体的に「高校1年生組の新たな友情の結束」がテイストとして強かった先月号とはうって変わって、今月号は「嘗ての高校生組4人が進路問題に多少なりとも揺れ動く」と言うはっきりとした違いもあり、総合的には先月号との対比も含めて非常に印象深い回だと考えている。

 今月号は何と言っても紗路ちゃんと心愛ちゃんの2人に関して「将来木組みの街を離れる進路を考えている事が明かされた」のが衝撃的且つ印象深い内容であり、しかも紗路ちゃんに関しては今月号である程度展開が描かれていた為、今後の予測がある程度立て易くなっているが、心愛ちゃんに関しては最後の最後に唐突に明かされた為、今月号だけでは今後の展開が予想し辛くなっているのも見逃せない点だと考えている。私としてもこの衝撃的な内容に対して色々と考えを張り巡らせたものだが、実の所きらまタイムで紗路ちゃんのだけを知った時は「今までに無く壮絶な内容になる」とすら予想し、そして覚悟していた為、今回書き出した内容以上に重い考えを張り巡らせてもいた。だが、いざ本編を読んでみると、簡単には受け止められる内容では無かった上、あまりの衝撃に平静さを失くしてしまっていた時もあったとは言え、それでもまだ耐えられる内容ではあった*14為、重い考えの大半は書き出す事を止めたのだが、もしその時の予想が100%的中していたらと思うと、私は自分自身が怖くもある。

 だが、ここで迷っても仕方が無い。何故なら衝撃的な事実が明かされたとはいえ、ごちうさにはまだまだ謎が多く残されているからだ。例として今月号最大の衝撃たる「心愛ちゃんが何故木組みの街を離れるのか」や、よくよく考えてみれば連載開始から10年という歳月の中で、これまで全くと言っていい程明かされていない「理世ちゃんの母親の事」*15もそうだし、旅行編でチラッと仄めかされたとは言え、殆ど素性が分からない「千夜ちゃんと紗路ちゃんの父親」について等々、枚挙に暇がない。一応紗路ちゃんの父親は、紗路ちゃんの母親と同じく陶器職人らしく、千夜ちゃんの父親は、千夜ちゃんの祖母と同じ和菓子職人だと言及されているが、これはこれで私としては千夜ちゃんが言うお婆ちゃんとは、千夜ちゃんの父親が和菓子職人である事から、千夜ちゃんにとっては「父方の祖父」になるのだろうかとなるし、地味な事だとは言え、ごちうさの登場人物の父親は「何故そこまで喫茶店と縁深いのか」*16ともなる。この様に私にはまだ多くの謎が残されている以上、ここで挫けて立ち止まっている場合では無い事も大きな強みとなり、苦節あれども今までごちうさ好きとしてここまで走って来られているし、これからも走り続けようと思える原動力にもなっている。

 最後に、これからのごちうさがどうなるのか私には最早分からないが、これからもごちうさ好きとして出来る限り最新話を追い続けたいと考えている事は書いておきたい。これには色々な想いがあるのだが、大きな要因として2021年8月26日に発売された完全版たるComplete Blend1巻と、同年9月27日に発売されたComplete Blend2巻を、一時期原作・アニメ共に恐怖意識故に全く見られなくなってしまったのが嘘の様にのめり込んだのがあり、結局1巻・2巻共に読み終えるのに3時間弱程度掛かってしまった程。色々あるとは言っても、やはりごちうさ好きとしての私の想いは変わらないのである。

 

おまけ

今回の文量は400字詰め原稿用紙41枚分であり、これは現時点で過去5番目の文量である。先月号の感想・考察記事と比べても字数にして3000字以上増えており、枚数にして9枚分も増えている辺り、如何に今月号で混沌とした気持ちになっていたのか、客観的に見ても良く分かる。

因みに上位5位をランキング付けすると下記の通り。

1位 400字詰め原稿用紙 60枚分

2位   以下同文     52枚分(文量が上)

3位            52枚分

4位            43枚分

5位            41枚分(今回の記事)

*1:それでも嘗てに比べれば幾分マシだった。

*2:ただ、本当は友達(特に紗路ちゃん)からも見透かされている事も少なくない。

*3:但し、理世ちゃんは早生まれ(2月14日が誕生日)な為、厳密に言えば一学年上の方が適切。

*4:何かと気にし過ぎる事。

*5:実際に千夜ちゃんは、先の様に紗路ちゃんが都会の国立大学に行きたいと思った理由や経緯を話す前から紗路ちゃんと同じ進路に進みたいと言い出している事も裏付けとなる。

*6:これは前述の通り、彼女自身が持つ強い想い故の敢えての行動である。

*7:厳密に言えば高校生組4人は勉強会だが、広義で言えばお泊り会でも間違いではない。

*8:智乃ちゃんの趣味の一つであり、実力は大人顔負けの腕前。また、元々チェスに馴染みが無かった心愛ちゃんも智乃ちゃんに触発されて、徐々に腕前を上げてきている。因みに智乃ちゃんの親友である冬優ちゃんもチェスがとても強く、腕前は智乃ちゃんと互角。

*9:所謂詰み{相手のチェック(将棋で言う王手)をどうやっても回避不能な状態}であり、こうなるとそれ以上ゲームを継続する事が不可能になる為、即対局終了(チェックを宣言した方の勝ち)となる。

*10:実家がパン屋さんであるが故にパン作りの修行や、兄妹が弁護士や憧れの存在であるが故にその兄妹に近づく為に努力する等々。

*11:抑々心愛ちゃんはまだ高校生在学中である為、余程の理由が無ければ実行しない方が良いとも言える(学業に影響が避けられない為)。ただ、友達が引き止める理由はシンプルに「大切な友達だから離れて欲しくない」と言う想いが強いが故だとも考えている。

*12:たしなめる。軽く叱ること。

*13:これは智乃ちゃんにとってそれだけ心愛ちゃんが大切な存在である事の裏返しでもある。

*14:とは言え心愛ちゃんが木組みの街を離れると言い出した時に動揺はあった。あくまで受け入れられない程のショックには至らなかったと言うだけである。

*15:因みに初期組5人の中で、両親の事が全くといい程明かされていないのは理世ちゃんの母親のみ。

*16:智乃ちゃんの父親のタカヒロさんはラビットハウスのバータイムのマスター、千夜ちゃんの父親は和菓子職人、神沙姉妹の父親は喫茶店ブライトバニーの社長である事から。