多趣味で生きる者の雑記帳

現在は主にごちうさに対する想いについて書いています。

まんがタイムきららMAX2020年11月号掲載のごちうさの感想と想う事について

 こんにちは。きらまの発売日を迎えて更にごちうさ愛が高まっているのが実感に有ります。本格的に知り始めてより2年程経過しましたが、2年なんて別に取り立てて言う程でもないと考えています。だって、こういう趣味の原型はもっと昔からあるんですから。それは追々書いていきます。

 さて、今回はまんがタイムきららMAX(以下、きらま)の2020年11月号掲載のごちうさについての感想を書こうと思います。きらま本格購読開始から2回目にして本格的な感想を叙述すると言うスピードの速さですが、今回は書きたい内容がとりたたて多いものだったからです。今回のきらまに掲載されているごちうさから何を思い、そしてどう考えたのか、書き出していきたいと思います。

※注意※

 ネタバレを含む内容なので、その辺りをご了承の上、読んでいただくと幸いです。宜しくお願い致します。

1.きらま告知を見た段階より前の経緯

 先月からきらまでの購読を開始した私。元々は次のごちうさ単行本が発売されてから購読し始めようかとも考えていたのだが、先月までの時点できらまでもごちうさを読んで最新の内容を追っていきたいと言う願望が強く現れる様になった。それまでもきらまでもごちうさを読もうかと考えた事はあったのだが、如何せん雑誌を殆ど買わない人間だった私は長らく見送ってきた経緯がある。ただ、実の所それがごちうさに対するストレスの原因にもなっていた。しかもそのストレスは色んな意味でごちうさへの接し方の在り方もを揺るがす程に危険なもので、恐らくだがこの頃にごちうさから離れていたら多分二度と帰ってくる事は無かったか、若しくは戻ってきても何年後*1とかいう可能性すらあったと思う。

 そういう経緯もあって、先月からきらまでもごちうさを読み始めたのは大きなターニングポイントだった。今までの悩みは無くなり、ごちうさについてより前向きに自分が思いたい事を素直に思える様になれた。それまでもこのブログで自分のごちうさに対する想いを書く事で少しづつ前向きにはなっていたのだが、本格的に悪しき記憶から決別し、前を向いて進もうと決断できたのは先月のきらま購読を決断したタイミングからだった。

2.きらま告知を見た感想

 今月は曜日の関係で17日夜の告知そして18日の発売だったので、何時もより1日早かった。一日早く来るとだけあって楽しみが早くなると喜ばしかったが、緊張もあったのも事実だった。既に大きな決断をしたとは言えそんなに経っていた訳でもなかった為だ。とは言っても見ないと言うのは考えられなかったので、告知がなされるその時を待っていた。

 そしてTwitterできらまの告知を見た時、まぁ今月も凄いと感じ取った。更に画集の詳細情報もあったので、ますます喜ばしかった。ただ、あくまで平静を保っていた。元々私にはクールな平静を装う癖があり、今回の告知を見た時も例外では無かった。とは言っても内心喜んでいた事には変わりなく、絶対に買いに行くと決めた。

3.今月のごちうさを読んだ感想(大筋)

 こうして18日、本屋さんに行ってきらまを購入した。そして家に帰ってから早速購読した。ごちうさが表紙となっているきらまを購入するのは初めてだったので、表紙を見ただけで楽しめたのは嬉しかった。しかもそれが2カ月連続でなんて、考えるだけで楽しみである。

 さて、ここまで色々説明が長くなってしまったが、遂にここから今月号のごちうさの感想を書きます。ここから感想故に本格的なネタバレが含まれているので、その辺りのご理解は宜しくお願い致します。

 今月号のごちうさを一通り読んで思った事は、皆が本当に仲が良いんだという事である。元々その仲の良さは分かっていたのだが、先の旅行*2を経て更に仲良くなったような気がするのだ。さりとて言うなら心愛ちゃんも全く変わっておらず、最近7人*3で集まれてないという事で皆で進級記念パーティーをやろうと企てる等、皆を楽しませたいと言う想いに満ち溢れているのだと改めて思った。その計画を一緒に考えていた智乃ちゃんにしても、明るくノリも良く振舞っていたので、もう以前の様にクール一辺倒でも無いんだなと、改めて心に深く感じ取るものがあった。元々全くの無表情且つ無感情でも無かった*4のだが、やたらとクール且つやや不愛想でそこまで人当たりが良いとは思ってなかった。それだけに今の智乃ちゃんは本当に人として大きく成長してるんだと感銘を受ける。

 心愛ちゃんにしても、凛さん*5と出会った時に自分の心証を明かしたりと、凛さんとも良い関係である事が良く分かる。でも、その凜さんの事を心愛ちゃんは凜ちゃんさんと呼ぶあたりそれらしいと思った。
 その明かした心証とは、主に実は皆といつも一緒に居られなくて心細くなっていた事、今回しようと言ったパーティーも自分の為にやっている側面が強いという事である。心愛ちゃんは何時も明るいと言うイメージが強いが、その実割と心配性且つ零細な面もあり、私が楽しいと思って計画している事は皆はどう思っているのかについて心配する事も少なくない。それだけ人想いな人だという事なのだが、実は寂しん坊でもあるのでいつも誰か大切な人と一緒に居たいと言う願望も強いのもあるのだろう。

 そしてパーティー当日になって、皆がそれぞれプレゼントを持って来てくれた。そのプレゼントもそれぞれの個性が活きていて、各々の想いが伝わっていくのと同時に、皆でそれぞれの欠点をも補完し合っているんだなと思えた。そしてそのプレゼントは実は4月10日に誕生日を迎える心愛ちゃんの為のものであり、コップも紗路ちゃんの母親が作ってくれたコップを使ってお祝いする等、何とも粋な演出だと思った。そんなサプライズを知ってマジ泣きしたのも印象的だが、それ以上にそもそも自分の誕生日を忘れていたのが何とも心愛ちゃんらしいなと思った。

 その後新生活での新しい関係について皆で話し合うと、自分の関係こそ一番素晴らしいんだと言わんばかりに主張し始めるのだが、そういう事が出来るのも自分に自信があるからであり、それを言い合えるのも仲の良い証だと考えているので、本当にこの7人は仲の良い関係なんだと思った。その後に新しい制服*6で写真を撮っているのも、7人で迎える新しい門出だと言わんばかりの構図で誇らしいとすら感じ取れる。

 そこから一転して心愛ちゃんのお母さんに視点が向けられ、お母さんの友達だった香風咲さんの渾名(あだな)がうさぎちゃんである事が明らかになった。このうさぎちゃんについての考察は後述するが、やはり心愛ちゃんと智乃ちゃんの母親同士の関係として気になる点ではあるだろう。因みにこのタイミングではモカさんは以前皆が旅行していた場所に飛び込み旅行しているのだが、そこで心愛ちゃんらが盛り上げているのを聞きこんで自分も負けていられないと決意した辺り、流石姉妹だと思った。その様子を見た青山さんも触発されて仕事が捗(はかど)りそうで何よりだ。

 そして最後の場面も心打つ場面で、智乃ちゃんが心愛ちゃんに向かって一回しか言わないからよく聞く様にと釘を刺したうえで、お姉ちゃんと言おうとしたその時に、風衣葉冬優(ふいばふゆ)ちゃんが来店してきて、結果的に心愛ちゃんは聞きそびれてしまうのだが、智乃ちゃんが旅行先で知り合ったフユちゃんと心愛ちゃんが馴れ馴れしく接しているのを見て、智乃ちゃんはプレゼントはお預けだと言って怒ってしまうのだが、いつも通りで良いんだと思わせてくれる良きシーンだった。

4.今月のごちうさを読んだ感想(詳細)

 これまでは大筋の感想を書いてきましたが、ここからは自分が特に良いと思った部分の感想を詳しく書きたいと思います。先程と被る部分もありますが、その辺りはご了承ください。今月のごちうさにおいて良いと思った部分は多岐にわたりますが、特に良いと思ったものを3つ程度紹介したいと思います。

5.数字に秘められた無限の可能性と想い

 1つ目の見出しからいきなりなんだとなってしまうかも知れない。一体何の事か分かりにくいと思われるが、私個人的には数字には様々な可能性と想いが秘められていると思うのだ。

 そもそも私自身、実は数字と最も関わり深い数学は得意じゃない寧ろ苦手なくらいなのだが、どういう訳か昔から数字そのものに強い関心と拘りがあって、数字を使って色んな物事を手繰り寄(たぐりよ)せたり、考察等をしてきた過去がある。元々昔から好きだった趣味に道路があるのだが、道路には番号*7が付けられたり、キロポストが設置されたりしている。そこに書かれた数字を見るのが小さい頃から大好きだったと言う、少し変わった感性を持つ人だった。最近ではクラシック音楽の作品番号、整理番号、年代にも強い関心を持ち、沢山記憶している*8のだが、今月のごちうさにおいても気になる数字がいっぱいあったのだ。

 まず気になった数字は智乃ちゃんが言った「7人」という数字である。この7人と言うのは保登心愛、香風智乃、天々座理世、桐間紗路、宇治松千夜、条河麻耶、奈津恵の7人の事だが、この7人と言った事がなんだか嬉しかったのだ。原作の初期の方を知っている人は分かる事なのだが、元々は麻耶と恵を除いた5人で行動する事も多く、主要5人組ともいえる様なポジションも存在する程だった*9ので、2人の疎外感が否めないのが自分の中で存在したのだ。それが次第にマメを加えた7人で行動する事も多くなっていったのは原作を追えば分かる事なのだが、このタイミングで智乃ちゃんが7人と言った事には心を打った。心打つ要因には、やっぱり7人いてこそ皆が楽しめると言うのを、昔は中々自分からは言い出せなかった智乃ちゃんが望んでいると言うのが大きかったんだと思う。人の成長をも感じ取らせる可能性を秘めた数字だと思われるのだ。

 次に、心愛ちゃんの誕生日である「4月10日」と言う数字にも可能性を感じた。この4月10日と言うのが心愛ちゃんの誕生日だと言うのは最早周知の事実ではあろう。何時も明るく元気で人想いで、人を楽しませることを何よりも楽しみとしている心愛ちゃんらしい誕生日だと思う。しかし、本当にすごいと思うのは心愛ちゃんの誕生日が春だという事にある。
 春と言うのは出会いと別れの季節である。心愛ちゃんにとっては自分自身の誕生日である春に木組みの街にやってきて皆と出会い、そして今の関係を築いていった。別れと言うのは当然ながら生まれ育った故郷なのだが、その出会いと別れと言う節目時に誕生日を迎えると言うのはある種の奇跡とも言える。因みにこれは完全に余談なのだが、かのワルツ王「ヨハン・シュトラウス2世(1825ー1899)」が作曲したワルツ「春の声」はなんと作品番号が「410」なのである。数字がもたらす因果関係に惹かれる理由でもあり、美しいと思う理由でもある。

 この様に数字と言うのは様々な事象を示すと共に、その数字に込められている想いや可能性について考える事も出来るのだ。何気なく発している数字にも、色々な想いがあってその数字になるのだと思えば、数字が持つ無限の可能性の理解も難しくはないのである。

6.皆の確かな友情

 2つ目は皆の確かな友情についてである。ごちうさに登場する人達は仲がとても良いのだが、この回は特に強く現れている気がしたのだ。ただ、一から全て書き出すといくら何でも量が膨大になってしまうので、今回は私自身が特にこれが良いと思ったのを書きたいと思う。

 今回の話において特にこの友情が良いと思ったのは心愛ちゃんと真手凛(以下、凛さん)さん、紗路ちゃんと千夜ちゃん、心愛ちゃんと千夜ちゃん、青山さんとモカさん、そして心愛ちゃんと智乃ちゃん、フユちゃんである。先ず心愛ちゃんと凜さんから順に説明する。

 心愛ちゃんと凛さんの関係が良いと思った点は、心愛ちゃんが寂しそうにしているのを見て、何とか励ましてあげようと嘘まで言って凜さんが奮闘する点にある。本当は凜さんだって青山さんと離れて心底寂しくしていると言うのに、それでも尚人の為に奮闘する点が凄いと思うのだ。これは中々難しい事で、相手がたとえ仲良しな人であったとしても自分自身も元気じゃない時に人を励ます気になるのは容易な事では無い。そんな中で凜さんが心愛ちゃんの事を励ましたのも、心愛ちゃんの事を良く知ってて元気でいて欲しいと思っているからではないかと考えられるのだ。

 紗路ちゃんと千夜ちゃんの今回特に良い点は、幼馴染の友情を感じさせつつ今の良き関係を作っているのを感じさせる点である。今回各々が心愛ちゃんにプレゼントを持って来ているのだが、その際に千夜ちゃんがちょっと良いものを持って来て紗路ちゃんにマウントをとった*10辺りやっぱり千夜ちゃんが紗路ちゃんをエスコートしてたいんだと言うのが感じ取れる。そう感じとった要因は、昔から千夜ちゃんは積極的に紗路ちゃんを引っ張っていく存在だったが故もあるだろうが、紗路ちゃんには負けたくないと言うのもあったのであろう。千夜ちゃんにはああ見えて負けず嫌いな一面もあり、打たれ弱い面もあるのだが、紗路ちゃんにはそういう面を見せない様にしているのが散見される。ただ紗路ちゃんも何も言わないだけで千夜ちゃんのそういう所は分かっていて、自分が千夜よりあっと言わせるような事をすると面倒な事になると分かっているからこそ、千夜ちゃんが何時も自分より凄い事して圧倒されたとしてもそこまで深く言ったりしないし、また今に続く信頼があるからこそ、そういう事が可能になっているんだと改めて思わせられる関係であった。これが幼なじみの今に続く良き関係だと思える。

   次に心愛ちゃんと千夜ちゃんの関係についてだが、特に良い所は仲睦まじき親友の友情の再確認にある。旅行編において千夜ちゃんは心愛ちゃんに新学期を迎える不安を吐露しているのだが、心愛ちゃんはそんな千夜ちゃんを優しく励ましていた。そして時は流れ、新学期を迎えて、心愛ちゃんと千夜ちゃんは遂に別々のクラスとなり、多少なりとも心愛ちゃんは心が沈んでいた。今までずっと同じクラスであった親友な上、その出会い方も奇跡的なものであり、しかもその奇跡の出会いがあったからこそ、新境地で右も左も分からなった心愛ちゃんにとって相当な心の支えともなっていた。ショックを引きずるのは無理ないことである。そんな心愛ちゃんを優しく励ましたのは他でもない親友の千夜ちゃんだった。この事自体は千夜ちゃんにとっては以前私にしてくれた事のお返しとも言えるが、心愛ちゃんにとってこれがどれほど嬉しい事か、もはや想像には難しくないだろう。

   次は青山さんとモカさんで、この2人組の良い所は遠く離れていても実感出来る絆がある事を感じさせてくれる事である。青山さんもモカさんもこの回は以前心愛ちゃん達が泊まっていたホテルにいるのだが、そこで青山さんからモカさんに向けて伝えられる内容が良いのだ。青山さんはモカさんに向けて、大まかに言えば心愛ちゃん達の凄さについてモカさんに話しているのだが、それを聞いたモカさんは妹である心愛ちゃんが大切な友達と一緒に元気に楽しくやっているんだと喜びつつも、自分も負けていられないとホテルのオーナーに仕事をさせてくれと頼んでいる。ここから分かる事は、モカさんにとって妹である心愛ちゃんの成長は喜ばしいと同時に、お姉ちゃんとして負けていられないと思わせるきっかけでもあるという事である。姉妹というのは往々にして切磋琢磨し合う最も近しい存在となり得る事もしばしばあるのだが、これはその最たる例と言えるだろう。そんな関係を大人の目線で見守る青山さんの存在も重要である。モカさんも十分大人だが、しっかりとした大人な目線と言うのは青山さんの方が一枚上手である。そんな青山さんがモカさんを含めた仲睦まじき関係を優しく見守る存在であると言うのは非常に重要な事であろう。

 最後に心愛ちゃんと智乃ちゃん、フユちゃんの特に良かった点について書きたい。ここだけ3人となっているのは、3人でなければ伝わらないからである。

 事の流れとしては、智乃ちゃんが心愛ちゃんに対してサプライズだと言ってお姉ちゃんとして感謝を伝えようとするのだが、そのタイミングにフユちゃんが来店してきて、心愛ちゃんがフユちゃんを引き込む形で仲良く会話するのを見て智乃ちゃんが多少怒ってしまうと言う流れで終わっていると言うものである。なんとも心愛ちゃんらしいと言えばそうだが、ここにはごちうさの良い点がいくつもある。

 その良いと思う点と言うのは、心愛ちゃんが新しく街に来た子*11であっても全く壁をつくる事無く優しく接する点である。これは心愛ちゃん自身の性質も大きく、普通、たとえ相手が嘗て会った人でその上仲良くした事があるとは言ってもいきなりあそこまでするのは難しい。大半の人は多少なりともよそよそしくなるだろうし、警戒心が強い人なら尚更である。しかし心愛ちゃんは全く警戒する事も無く、まだ木組みの街にきて日の浅いフユちゃんを温かく迎え入れ、その上お姉とまで言える程打ち解け合っている。これはフユちゃんにとってどれほど嬉しい事なのか分からない。フユちゃんは恐らくだが恥ずかしがり屋な性格であり、少なくとも人と話すのは得意でない様子がしばしば覗かせている。そういうタイプの人と言うのは私自身もそうなのだが、兎に角人付き合いに苦労する。新しい場に行ってどうすれば良いのかも良く分からず、増して知っている人なんている筈が無い環境において人付き合いも上手く出来ない為、孤独でどうする事も出来ない辛さを味わう事も少なくない。そんなタイプの人にとって相手自ら自分に関わってくれる人と言うのは、多少は恥ずかしくてもありがたい存在であると思う。フユちゃんにとってそんな存在と言うのは智乃ちゃんが最初だが、そこから心愛ちゃんに繋がったのは大きな宝物になると思われる。

 その一方で、心愛ちゃんとフユちゃんが仲良くしているのは智乃ちゃんにとっては何だか嫉妬する気持ちになる様だが、それも心愛ちゃんと言うお姉ちゃんが大切な存在で、私の事もちゃんと見て欲しいと言う想いが心の底に存在しているからだと思うのだ。智乃ちゃんにとっても心愛ちゃんと言うお姉ちゃんは、今まで殆ど年上と接する機会しかなかった自分にとって同年代の信頼できる人達と共通の思い出を創っていく楽しさとかけがえのなさを教えてくれた大切な人である事が良く分かる場面でもある。

 つまりここで分かる事と言うのは、心愛ちゃんが智乃ちゃんにとってかけがえのない存在である事は勿論の事、成長した智乃ちゃんが出会ったフユちゃんとの良き関係を智乃ちゃん自身の力で良き関係を築き、その関係を心愛ちゃんが大切にする傍ら、心愛ちゃん自身もフユちゃんと関係を深めるという事が言える事である。自分が大切にしていた妹が成長して新しい関係を築いていくと言うのはモカさんから見た心愛ちゃんと言う構図でも言える事だと思うのだが、それを心愛ちゃんが実践していると言う訳なのである。

 ここまで皆の仲の良さを考察してきたが、ここで大事なのは常日頃から仲が良いと言う点である。普段から仲が良いからこそこういう時に見えてくるものも多いと思われるからこそこういう事を書いているのだが、これはあくまで自分の意見である事は留意してほしい。各々が持っている考えは絶対に良いものだと思うので、自分の考えは大切にして欲しいと言うのが私の想いである。

7.巡る想い

 最後は巡る想いについてである。やや少なめの内容だが、真面目な想いであるのは変わりない。想いは文量が全てではないのであると思う。

 今月のごちうさにおいて心愛ちゃんの母親も出ているのだが、そこで元気そうな子供たちを見つめて嬉しそうにする傍ら咲さんの渾名がうさぎちゃんである事が判明している。ここで思う事は、心愛ちゃんと智乃ちゃんの母親同士非常に仲が良かった事である。
 そもそも何故に心愛ちゃんの下宿先が香風家だったのかと言うのも気になっていた。あくまで予想に過ぎないが、もしかすると母親同士のよしみがあったからこそだったかもしれないと思うと、想いの伝達即ち巡る想いが成立すると思ってやまないのだ。もっと言うなら理世ちゃんと智乃ちゃんも父親同士の仲があってこそだし、紗路ちゃんと千夜ちゃんも母親同士の関係があってこそである。親から子に巡る想いと言うのがとても印象的なのである。

 巡りめく想いと言うのは心に沁みゆくものがある。ただ、やはりと言うか何と言うか、こういう想いは多くの人が沢山の見解を持ってらっしゃると思われるので、言い切る様な言い方は難しいとは考えている。だからこそ、ある程度の大筋は共通しているとは思われるが、突き詰めていくのは各々の色があって良いと思っている。細かくは違う人の意見を見るだけで得られるものはたくさんあると思うのだ。ただ私自身巡りゆく想いと言うのは、何というロマンティックな事なんだと言いたくなる程、偶然という名の奇跡が積み重なってできた正に奇跡の賜物(たまもの)なんだと思う。

8.今回のまとめ

 今回初めてきらまにおけるごちうさの感想を書きましたが、まぁ急ピッチでやったので大変でした。千夜ちゃんの誕生日が9月19日なのでそれに合わせてお祝いをしたいと思ったからなのですが、そういうのも本当はおかしいとは思います。そこから書きたいと思っていざ書き出してみたら「あっ、普段やっている事とさほど変わりないんだな。」と思いましたね。自分が普段ごちうさに対して想っている事を書き出す延長にあるような感覚で楽しかったです。

 内容によって書いた文の量の差はありますが、どうしても急ピッチで書き進めないといけなかったのと、単純に思う事の匙加減(さじかげん)の差があるからです。人間なんで興味のある無いによって思う比率と言うのは変わるものだとは思うのですが、今回それが結構出ていると思いますね。まぁ次回以降に生かせるものだと思えばいいのかと考えています。

 最後の締めくくりに、冒頭で言っていた「2年なんて別に取り立てて言う程でもない。私のこういう趣味の原型はもっと昔からある。」と言うものですが、私自身15年以上前から趣味を全力で楽しむ事をしています。その間には色々な事があって、時には人生の支えになったり逆に苦しむ要因にもなったり、趣味の対象も時と共に移り変わっていきましたが、嘗て全力でやった趣味は忘れる事無く覚えていて、いつかまた全力でやるその時まで温めたりしています。これら趣味のおかげで豊富な見識があり、今のごちうさの考察の礎ともなっているのは本当に良かったと思います。だって何かに活かせる趣味なんてそうそう簡単に作れる事では無いんですから。この長きにわたる経験があるが故に2年や3年と言うのはそんな取り立てて言う程のものでもないと思う事が多くなっていったのですが、やっぱり2年や3年と言うのは長いと言うのも同時にちゃんと分からされています。趣味でやる分にはあっという間ですが、他の分野はそうでもないんだと思う事もしばしばです。

 でもやっぱりこれだけははっきりしていて、それはごちうさの皆はこれから何時までもその良き仲を大切にして欲しいという事であります。良き仲がずっと続くと言うのは本当にすごい事だと思うし、それが様々な因果関係から成り立っていると言うのだから益々すごいですよ。本当に仲睦まじい姿を何時までも見ていたいです。

 

 最後に、9月19日、お誕生日おめでとうございます。宇治松千夜ちゃん。

 

 

 

*1:最低でも2年から3年程は掛かり、今まで多くの趣味をやってきた中で、一度離れてから本格的に帰ってきたのが離れてから10年近く経ってからと言うのもあった。

*2:主に単行本8巻に収録されている。

*3:この7人と言うのもキーポイントだと考えられ、5人ではなく7人で集まりたいと言う願望が良く伝わってくる。

*4:因みにあらゆる人間の感情の中で一番難しいのは無感情だとも言われている。更に言うなら、最も人が拒絶するものだったりする。

*5:青山さんの担当でもあり、自身も書き物をしている。青山さんとは学生時代からの付き合いで、所謂遅筆家の青山さんを統制する一方、実は青山さんの事をすごく大切に想っていて、青山さんと関わっている時が一番幸せそうにしている。

*6:理世ちゃんは大学生故に私服なのだが、それだから良いんだと言える心愛ちゃんはやっぱり凄い人だと思う。まぁ私自身は制服は好きでなかった寧ろ嫌いにすらなっていたけど・・・。

*7:インター番号、国道番号等本当に多種多様。

*8:一例をあげると、チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」はOp.74等。

*9:尤もチマメ隊と言う中学生組もあるのだが。

*10:良い表現が思いつきませんでした・・・。

*11:この場ではフユちゃん。