多趣味で生きる者の雑記帳

現在は主にごちうさに対する想いについて書いています。

ココチノに対して感じていた魅力の変遷について

 こんにちは。気付けば8月のきらま発売日から1か月ほど過ぎて、また新しいきらまの発売が迫っていると言う状態*1になっていました。思い迷っていた頃はあれだけ嫌だったきらまの発売日も全く怖くなくなり、今となれば楽しみな事この上ないですよ。人はやっぱり変わりますね。

 さて、今回のごちうさのココチノ2人組*2の想いを書こうかと思います。元々一人のポテンシャルも大きくありますが、誰かと掛け合わせる事によってまた違った魅力が見えてくると思うのですよ。本当は一人の想いを書きたい人もいるのですが、まだ理解考察の余地が残されているので、ある程度は確立できている方から書こうと思いました。もう恒例ですが、ネタバレを含む内容なので、その辺りの理解は宜しくお願い致します。

※注意

今回はただココチノが好きだと言うだけでなく、ココチノに対する葛藤等も多分にあります。私自身ココチノに対する想いは良い事ばかりでも無く、今思えば至らなかったと思う事も多く、今回それらを一挙に書き出しているため若干内容が重めです。見る時はそれらを了解の上と言うのはよろしくお願いいたします。

1.ココチノの魅力について

 1.普段のココチノ

 普段ココチノは心愛ちゃんがお姉ちゃん、智乃ちゃんが妹と言う立ち位置なのだが、これは完全に心愛ちゃんが勝手に言っているとも良く、智乃ちゃんは妹じゃないと言い張ると言う、かなりつっけんどん*3且つ否定的。智乃ちゃんは決して心愛ちゃんの事を全く信用してない訳でもないが、だからと言って馴れ馴れしい事も無く、寧ろ人として少し貶(けな)し過ぎと感じる事もある。元々智乃ちゃん自身、やや毒舌気味な面はあるにはあるのだが・・・。

 また、心愛ちゃんには普段から一緒に居る智乃ちゃんにはお姉ちゃんとして見て欲しいし、頼ってほしいと言う想いが強く存在するのが散見され、実際行動に移している事も多いのだが、調子乗り且つそそっかしい面が災いして毎回上手くいかない。そんな心愛ちゃんに対して智乃ちゃんはやや嘲笑(ちょうしょう)気味な対応をとる事もある位、やや冷たい(と言うか見下している)反応が多い。これは智乃ちゃん自身が心愛ちゃんの事が気に入らないからでは決して無いのだが、何と言うか、当人としては複雑な気持ちである・・・。しかも心愛ちゃん自身も智乃ちゃんが何時もツンツンだという事も分かっているのが余計に拍車を掛けている。

 智乃ちゃんとしては、心愛ちゃんには真面目にお姉ちゃんとしてしっかりして欲しいと思っているのが随所に出ていて、まるで心愛ちゃんの指導係であり、智乃ちゃんの方がお姉ちゃんとして見える要因にもなっている。これは元々心愛ちゃんは末っ子故に皆から可愛がられてきている経緯があるが故に妹気質である事が大きく、心愛ちゃんがお姉ちゃんの様に振舞うのに若干無理している面があるからである。智乃ちゃん自身がしっかりしたタイプである事も要因にある。

 総じて言うのなら、普段の関係は心愛ちゃんが智乃ちゃんの事を妹の様に可愛がろうとするのを智乃ちゃんが冷静に対応すると言うものが大半であり、心愛ちゃんと智乃ちゃんの間でやや壁がある様に感じる事も多い*4。ただ、実際は全く違うものなのである。

 2.本当のココチノの関係

 普段の智乃ちゃんの心愛ちゃんのあしらい方を見るに、心愛ちゃんが智乃ちゃんを本気で大切に想っているとは分かっても、その逆もまた然りとは言いにくいかも知れない。ただ実際の所、智乃ちゃんも相当に心愛ちゃんの事を大切に想っていて、尚且つ好きだとは言えると思う。ただ、心愛ちゃんがあまりにも私の妹だとせがんでくるためにどうしたら良いか分からないと言う面があるのは感じ取れる。どうすれば良いのか分からないからこそ、あしらい気味の対応になったり、やや毒のある一面が出たりするのだろう。そういう意味では智乃ちゃんは人付き合いがかなり下手とは言える。でも、そんな智乃ちゃんに対して嫌な顔一つせず本気で想いをぶつけられる心愛ちゃんは、本当に優しさと思い遣り、そして根気強さを兼ね備えていると言えるだろう。

 そんな智乃ちゃんにしても前述の通り本当は心愛ちゃんの事を大切に想っているし、かけがえのない人だとも心愛ちゃんにも伝えている程。また、本当は心愛ちゃんにもっとかまわれたい即ち妹としてもっと見ていて欲しいと思う気もある様で、心愛ちゃんが親友である千夜ちゃんの異変にはすぐ気づく癖に、私の異変には気付かない事にやきもちを焼いたりしている*5。じゃあなぜ普段からつっけんどんな態度を示す事も無く心愛ちゃんに接さないのか*6となるが、それが不器用且つ毒のある一面という事になるのだろう。

 一方で心愛ちゃんとしての本心は、智乃ちゃんが大切な妹であると言うのは常に一貫しているのだが、智乃ちゃんが本当は私の事をどう思っているのか気にしている面*7もある。普段から智乃ちゃんにお姉ちゃんと呼んでとせがんでいるのに矛盾しているのではと思わなくも無いが、これ自体は心愛ちゃんが本心から人の気持ちをないがしろになんてできないと考えている優しい女の子であるのと同時に、実はかなりの心配性且つ精細である事も窺(うかが)わせている。よくよく読み込んでみると分かる事でもあるのだが、心愛ちゃんは全体的には明るい性格だが決して楽観主義とは言えない部分も少なくなく、特に人間関係を心配に思う事がよく目立つ*8のだが、普段の心愛ちゃん自身誰とでもすぐに打ち解け合えるタイプ故に、周りから見るとどんな環境下においても直ぐに知らない人とでも仲良くなれると思われがちな事もあってか、そういう面で心配される事が殆ど無い。実際の所確かに人との対話に関しては怖気づく事は殆どないのだが、だからと言って親しい関係を直ぐに築けるかについては全くの別問題。怖いものは怖いし、心配なものは心配になるものである。だからこそ、智乃ちゃんが時々明かしてくれる本当の気持ちには相当救われているんだと思う。 

2.ココチノに対して想う事

 3.ココチノに対して昔思っていた事

※初めに伝えたい事
 ここで書く昔思っていた事は、今となっては記憶が曖昧な部分がある事、それ故に必ずしも当時の気持ちをすべて正しく言い表せているとも言い難い部分があるのはご了承願います。当時私自身が書いていた資料が残っていたのならそれを参考にしながらより当時の気持ちに近いものが書けるのですが、残念ながらそんなものはもう無いので今思い返すとこうだったと振り返りながら書いています。それ故にどうしても今の気持ちや豊富な見識が多少なりとも過去にも影響されてしまうんですよ。言ってしまうと、本当に過去の想いを書いていると自信をもって言えるのかと自分自身で考えてしまうという事です。
 とは言っても、昔の事は原則として昔に思った事そのままを書き出すのは当然ですし、また影響されるとは言っても限りなく抑える事は出来ます。あくまでこの内容は私自身の杞憂(きゆう)であって、下記に書かれている内容が現在の思想の影響を受けまくっていると言う訳ではありません。ただ、こういう気持ちになる事もあると言うのは理解してほしいと言うのが私の切な願いです。あともう一つ、この手の昔感じた想いと言うのは必ずしも人に言う必要がある事だとは思っていません。過去の自分も含めて人には知って欲しいのか、現在の自分だけを人には理解してほしいのか、それはまちまちですから。ただ、私自身は余程の事が無い限り昔感じていた想いを書き出したいと考えています。


     この下からが本文です。

 

 昔から智乃ちゃんの事は好きだったが故にこの2人組にも関心は強かったが、実の所昔はそこまで心愛ちゃんの事は言う程好きと言えるまでではなかった為、あまり深くまでは理解が無かったのも事実であった。更に言うなら、今となっては安直極まりない且つ情けないとすら思う考えだったと私自身思い馳せる程の事なのだが、何故に智乃ちゃんはもっと心愛ちゃんに優しく出来ないのかと思う事も正直少なくなかった。普段から心愛ちゃんに対してつっけんどんな態度且つあしらってばかりの智乃ちゃんを見るのは、はっきり言うと快く思えるものなんかじゃなかったし、特にその傾向が強かった初期に至っては、あまつさえ心愛ちゃんの事が智乃ちゃんは大して好きではないからあんな態度をとっているのかとすら思ってしまう程だった。ただ、読み進めていく内に何故に智乃ちゃんが心愛ちゃんに対してつっけんどんな態度を見せるのかその真意が分かる様になってからは印象は多少なりとも変わったのだが、それでも完全に快く思う事までには至れなかった。

 何故こうなったかと言えば、今思うと見識不足だったのも大きかったのだが、それ以上に人が好意的に接してきてると言うのに、それをあしらうかの如く冷たい態度をとる事自体、私自身後ろめたさを感じるが故の恐怖意識があった事も起因していたと思う。心愛ちゃんはあんなに好意的に接してきていると言うのに、智乃ちゃんはそれを少しも受け入れようとせず、つっけんどんな態度を見せると言うのが、もし私自身が智乃ちゃんの立場だったらどんなにか恐れ多い事をしているのかと思い、そんな意地悪な自分なんて嫌だと考えたのあろう。でも冷静に考えてみると、確かに心愛ちゃんも多少強引な面はあるにはあるし、急に妹扱いされても戸惑ってしまうのは分かる事である。もっと言うと心愛ちゃん自身もたとえ仕事中であっても智乃ちゃんにせがましく言ってくる事がある等、やや強引だからああいう態度をとらざるを得ないと言う事情があるのを思えば納得は出来るし、更に言うなら智乃ちゃんが人付き合いが苦手な事も加味すると、あって間もない頃から馴れ馴れしく接してくる心愛ちゃんに対して多少なりとも警戒してしまう事も仕方ない事ではある。しかしそれらを理解したとしても、人に冷たい態度をとって良いとは決して思えないのが私自身の考えであり、まして好意的に接してきてくれる人に対してなら尚更である。勿論駄目な事は駄目だと言うのも大切だし、ましてや極端に何時でも優しくしなさいとも思わない*9のだが、それでも少しだけでも良いから人の好意的な気持ちには応えてあげたいと思うべきだとも考えている。

 じゃあ何故、どんな事があっても人が自分自身に対して好意的に接してきてくれていると言うのなら、それには少しでも良いから応えるべきだと思うのかと言えば、それは簡単に言えば「自分を大切にしてくれている人に嫌われない様にするため」である。いくら自分に対して好意的に接してくれる相手と言えど、何時までもつっけんどんな態度ばかりとっている様ではやがて相手も嫌になっていき、最終的には全く関わってきてこなくなってしまう可能性も十分にある。そうなる理由は簡単。相手が自分と関わっても良い顔をしないのを見て、ひょっとして大して快く思ってくれていないつまり来ないで欲しいと思っているのではないかと考える様になるから。つまり相手が迷惑だと思って一切の関わりを止めてしまうという事である。当然ながらそうなってしまう事程切ない事は無い*10。そんな事に智乃ちゃんはなって欲しくないと思っていたからこそ、上記の様な多少なりとも厳しい考えを持つに至ったのであろう。付け加えると、私自身も人付き合いが苦手であり、つっけんどんな態度をとる事は無いにせよ人の気持ちに応えるのが苦手だったからこそ、どんなに状態が厳しくても人の気持ちを完全に無視し続ける事がいけない事だと考えるに至る経験があったのも大きかった。もしも自分自身この様な経験が無かったら、この様な事は思い馳せられなかった可能性は十分に考えられる。まぁ無かったら無かったでこんなに苦労する必要も無かっただろうが、今やそんな事は考えたくも無い。思っても仕方がない。

 纏(まと)めると、昔の自分はココチノの関係に対して智乃ちゃんが心愛ちゃんに対して度々(たびたび)見せるつっけんどんな態度がどうにも快く思えなかったのだが、それは私自身、人の好意的な気持ちは少しでも良いから応えてあげたほうが良い、そうしないと自分に対して好意的に接してくれている人から本当に嫌われてしまうからだと考えていたからこそであり、そしてそれは決して智乃ちゃんが嫌いだから思ったのでは無くて、寧ろ智乃ちゃんが好きだったからこそ思った事であり、ひいて言うなら人の好意的な気持ちは大切にして欲しいと切に望んだのもあったのだろう。そしてその考えは、自分自身が人付き合いが苦手な故の経験があった事も大きく影響している。

 今思えば見識不足も甚だしいし、それだからこそ言ってしまえばこんな綺麗事を思えたのであって、今思い返すと情けなくもなるのだが、それだけ人の気持ちは大切にしないといけないとも思っていた証でもあったのだと思う。人の気持ちを全く大切にしようとしなかった時に巡り巡って自分に返ってくる壮絶な痛み(と言うか罰)を思うのなら尚更だった。でもそれは今思い返すと自分自身の理想形を当てはめているだけに過ぎなかった。そう思うと胸が痛い。結局自分の正義は間違いであったのにそれを修正できなかったという事でもあるのだから・・・。

 4.ココチノに対して今思う事

 言ってしまえば散々な言い方考え方もしていた嘗ての自分とは比較にならない程の見識を得た今では考え方が昔とは大幅に変わった。心愛ちゃんに対してつっけんどんな所が目立つ智乃ちゃんの事を悪く思う事*11も殆ど無くなり、好意的な気持ちになれる事が多くなった。また心愛ちゃんに対する理解も大幅に向上した事により、心愛ちゃんが智乃ちゃんの事を本気で大切に想っているが故にやや過剰気味になってしまう事、実は心愛ちゃんにしても智乃ちゃんにしても共通点が多い*12事、そしてたとえ智乃ちゃんがつっけんどんな態度であったとしても、心愛ちゃんは変わらずに智乃ちゃんの事を優しく接していく意味について見いだすことができた。特に一番最後のが重要であり、それまでの愛情ある見方もありながらやや批判的な見方も強かったのも否めなかったと言う状態からトゲ即ち批判的な見方を無くすことに成功した。

 今はココチノに対しては批判的に思う事は殆ど無く、好意的な気持ちでいっぱいになっている。これ自体は智乃ちゃん自身が心愛ちゃんの事を受け入れてきたのもあったのだが、それ以上に智乃ちゃんが本当は心愛ちゃんの事を大切に想っているのが分かった上で、心愛ちゃんとの互いの信頼を築き上げている事に気付けたのが大きかった。それまでココチノに対して批判的になる最大の理由だった「心愛ちゃんの気持ちを智乃ちゃんは分かろうとしないように思えてしまう」と言うのが無くなったのだからどれだけ大きいのかは察するに余りあるだろう。智乃ちゃんとしても本当は心愛ちゃんの好意には応えてあげたいけど、全てに応えるのは無理だからああいう感じになっていたんだと改めて思い直す事ができ、人の特性を鑑みた上で心愛ちゃんと智乃ちゃんと言う姉妹*13を愛そうと思えたのだ。

 これらを思えば昔ココチノを愛し切れなかった理由は単純な話で、2人の人となりを完全には理解し切れていなかった。それだけだったのだと強く思う。然しながら同時に私は元々人となりを理解する事を心掛けていて、なるべく人のあらゆる面を知った上で、相手の人間性を見つめていきたいと考えている。これは勝手な思い込みによる誤解を生みださないようにする為にも大切な事だと思っていて、それはごちうさにおいても例外では無かった。では何故ココチノではそれが上手くいかなかったのかと言われれば、それだけきちんと理解するのに大きな障壁が存在したという事なのであり、特に心愛ちゃんと智乃ちゃんに対する私自身の理解度の差が激しかった事が悪い方に作用したのが原因だったという事である。本来はココチノに限らずコンビなるものをより深く理解する為にはそのコンビとなっている各々個人を理解する事は必要不可欠であると思うのだが、私は心愛ちゃんの理解が圧倒的に足りなかった。それだけでなく、智乃ちゃんの本心の部分の理解が足りていなかった*14のも災いして、ココチノの在り方が理解し切れない状態が続いてしまったのだ。

 この事に関しては私自身、あれだけ普段から人となりもちゃんと見つめないとダメなんだと考える様にしていると言うのに、イチ推しが絡んでいる部分ですら満足に出来ていなかった恥辱的(ちじょくてき)な事として酷く苦しめられる。もっと言うなら、人となりを理解しないと強く思っているのも、私自身元々やや嫉妬心が強い傾向にあると自分自身で考えている*15からであり、嫉妬により向こう見ずの状態(早い話が視野狭窄)に陥り正しい理解が失われてしまう事をなんとしてでも避けなければならない*16と思っている事からでもあるのに、結局嫉妬心に負けているとも見てとれる様な事態にまた陥っていたと言うのも情けなく思ってしまう。昔色々ココチノに対して批判的な見方も多かったけど、それは結局ココチノに対する私自身の嫉妬によるものだったんだと思うとやっぱり心苦しくなる。然し、同時に何故ココチノに対して嫉妬をしていたのかとなるが、それは皮肉と言うべきか現在のココチノを愛する秘訣ともなっている。

 ココチノに昔嫉妬していた原因と思われる最大の要因に、どんな時でも智乃ちゃんを第一に大切に考えている心愛ちゃんの深き愛情にあったと思う。もう何度も記載した事ではあるが、心愛ちゃんは智乃ちゃんの事を実の妹の様に可愛がっている。別にそれ自体は問題ではないのだが、その心愛ちゃんの深き愛情を本心では受け止めているとは言え、そうは見えない対応をとる智乃ちゃんの態度がどうも気に食わなかった。あれだけ可愛がって貰っているのにも関わらず、それを否定するような態度は正直腹が立った。元々は赤の他人*17だった人に可愛がって貰える事がどれだけ有難い事か分かっていないと私の目に映ったのも原因かもしれない。更に言うなら、どれ程智乃ちゃんがつっけんどんであっても心愛ちゃんは変わらず優しくしてくれる点も正直嫉妬を覚えた。これは正直私の僻み(ひがみ)なのだが、普通あれだけ人につっけんどんな対応を取られ続けたら多少なりともその人の事を好きではいられなくなるものだと思うのだが、心愛ちゃんにはそれが無いのだ。これはそれだけ心愛ちゃんが性格が良い事を示しているのだが、自分にはこんな事は出来ないだろうなと思っていたため、とにかく自分に腹が立った*18結局ココチノに嫉妬していると言いながらも、実の所本当に嫉妬していたのはココチノの様な理想の人間関係が創れなかった自分自身だったと今は思う。しかし当時はそれを頑なに認めたくなかった。結局自分の弱い面を認めたくなかっただけなのだ。まぁ今となっては嫉妬を覚えていたものは全てココチノに対する愛情の拠り所になっているが。

 これらの葛藤を乗り越えた今、ココチノは大好きで大切な2人組だと心から思える様になっている。理想としては初めからこう思うべきだったのだろうが、自分は漸くである。ただ、葛藤のおかげでこれからもし、またココチノに対して嫉妬的な感情を抱く事があったとしてもきっと乗り越えられると考えている。葛藤を乗り越えて得た絶大な愛情と知見は伊達や酔狂なものではないのだから・・・。

 5.ココチノが好きであると言う事

 物語の主人公である心愛ちゃんと、もう一人の主人公とも言える智乃ちゃんの2人組であるココチノが好きだと言うのは偉大なる姉妹の友情が好きだという事だと私自身思っていたのだが、今はそれだけでなく、一見しただけでは分からないココチノの信頼関係が好きになれる秘訣なのではないかとも考えている。たとえ血が繋がっていなくても、何時も智乃ちゃんにあしらわれようとも、心愛ちゃんは参る事も無ければ嫌いになる事も無く、増して智乃ちゃんに対して意地悪な事をする事も無く、何時も優しく智乃ちゃんを可愛がり、智乃ちゃんが寂しい思いをしない様に気遣っている。何時もは人を振り回してばかりの心愛ちゃんだけど、智乃ちゃんと一緒にいる時は心愛ちゃんの良い面が全面的に出ているとも思っている。それは智乃ちゃんも同様で、普段こそ素っ気ないとは言え、本当は心愛ちゃんの事をすごく頼りにしているし、何より大切な存在だと思っている。これらの事から、ココチノと言うのは人の温かみを強く感じられるものなのではないと思うのだ。人が持つ温かみや優しさ。それが遺憾なく発揮されていると思う。

 あと、毎度書いている事なのだが、ここまで書いたココチノの想いと言うのはあくまで私の想いなのであって、別にこの考えは強制されるものでは無いし、まして他の考え許すまじ(許されないという意)という事では断じてない。各々の想いと言うのがあるからこそココチノ大好きだと言えるものだし、他の人の考えは本当に興味深いものがある。言いたい事は結局各々が持つ考えをどうか大事にして欲しいという事なのだが、それだけ重要視しているからこそ何時だって書くのである。

3.余談

 前述の通り実の姉妹ではないココチノだが、時間と共に智乃ちゃんがだんだん心愛ちゃんの影響を受け、本当の姉妹らしくなりつつある。尤も2人共姉妹である事をずる賢く利用して、理世ちゃんに怒られた事*19もあるのだが・・・。

 智乃ちゃんにとって心愛ちゃんと言う存在は想像以上に大きい様で、最早心愛ちゃんがいない生活は考えられないものとなっていて、心愛ちゃんが何らかの事情で少し智乃ちゃんの下から離れただけで通称ココアシックになる事からも良く分かる。尤もこの事は智乃ちゃん以外にも言えていて、心愛ちゃんと言う存在の大きさが垣間見える。

 実はココチノに対する想いを書くにあたっては相当コンセプトに思い悩んだ。初めにやや重めの内容になったと書いているが、これでもまだマイルドに抑えられている方ではある。とは言っても他の2人組と比べれば重めなのに違いはないだろうが・・・。また書く量も期間も長くなってきており、書き始めた頃は9月のきらま発売直前だったのに、気付いたら3期のBLOOM放送当日になってしまいました。つまり3週間程かかっているという事であり、ペースの遅さが目立つ結果でもある。今後はもうちょっと早く書かないとな・・・。

*1:この記事を書き始めたのが丁度9月のきらまの発売日の直前でした。気付けば10月のきらま発売の方が近くなってしまいました。時の流れは早いです。

*2:保登心愛と香風智乃の事。

*3:態度、言動共に愛想が無く刺々(とげとげ)しいという事。

*4:特に初期がその傾向が強かった。

*5:但し、やきもちを焼く事に関しては智乃ちゃん本人は無自覚。更に言うなら、心愛ちゃんが千夜ちゃんの異変に直ぐに気付いたのも実は千夜ちゃんが考えている事が顔に出やすいからであり、智乃ちゃんの様に顔に出にくい人は気付こうと意識していても中々気付きにくい事もある事も加味する必要性そのものはある。

*6:基本的に人と言うのはつっけんどんな態度を見せる人にはどうしても距離を感じてしまうため。

*7:ただしその旨を親しい友人と積極的に真面目に相談する事はあまり無い。基本的に人に自分の気持ちを包み隠す事が無く話す事の多い心愛ちゃんにしては珍しいが、他愛のない会話でその事を時々話していると言うのもあるのかも知れない。

*8:それでも親友である千夜ちゃんと比べると影に隠れがちではある。心愛ちゃんとしては自分が落ち込んだりすると周りの人達まで悲しませてしまうと気を遣っているのも大きいのだろう。ただ、それは言ってしまうと無理をしている事になる。

*9:仮にそう思うと今度は別ベクトルから辛さが来る・・・。と言うか実際そういう辛さを経験した事もあるのだが、それは別の機会。

*10:こうなる事で一番辛いのが、相手からしてみれば自分が何時までたっても不愛想(ぶあいそう)で心を開こうとしないだから距離を取ったんだという事なのだが、その事をめぐって自分と相手で理解の齟齬(そご)が発生してしまうケースが少なくない事である。互いに悪気が無いのなら尚の事である。

*11:私は元々イチ推しであったとしても贔屓(ひいき)はしない点があり、悪いと思う事ははっきりと悪いと思うタイプである。これは人の欠点を許せるつまり人のあらゆる面を知った上で受け入れる事と、人の欠点を無視するつまり人の一部分しか知ろうとしない事は全く違う事であると思っているのが大きく、別に好きだからって欠点を無視できるとは到底思えないからである。

*12:双方共に寂しがりで甘えん坊なのは勿論の事、どういう訳か好き嫌いが多い点も共通しており、2人共人参が嫌いだと言う子供っぽい面がある。挙句自転車も乗れなかった点までも・・・。尤も今は(少なくとも心愛ちゃんは)乗れる様にはなっているが、年の割に子供っぽい所が目立つ事には変わりない。大人って何なのだろうと思うには十分であるが、何もこういう点があるから大人にはなれないと言う事でもないとも思う。

*13:本当の姉妹では無いとは言え、この2人なら姉妹であっても良いと思う。

*14:私自身、元々智乃ちゃんは本心が分かりづらい面があるとは言え、深く考えてみればある程度の考えは立てられる程度のものではあると考えているため、理解が上手くいかなかったのは単に受け止めようとしていなかっただけだったとも思ってしまう。

*15:とは言っても普段は嫉妬する事を意識する事は殆ど無い。何故一見矛盾している様な事になっているのかと言えば、それは人に対して嫉妬はしない様にするべきと自分自身で心掛けているのが強過ぎて、本心の気持ちを蔑ろにしている故なのかもしれない。この辺りの詳しき事はまた別に機会に。

*16:一度こうなってしまうと修正するのがとても難しい。何故なら、自分でもこのままでは駄目だと思って改善するべきと自分で分かったとしても、いざ止めてしまえばもう自分自身の拠り所が完全に無くなってしまうと言う恐怖心が異常なまでに心を支配するから。

*17:いくら心愛ちゃんが姉妹みたいだと言っても最初は当然ながら赤の他人同士であり、その段階からお姉ちゃんだと思って何でも頼って良いとは中々言いづらいにも関わらず、心愛ちゃんは物怖じする事も無くやってのけた。これ自体はたとえ血の繋がっていない、言ってしまえば赤の他人同士でも本当の姉妹の様に信頼関係を築き上げられると言う好い例だと思うのだが・・・。

*18:これ自体は私自身の性格や考え方も大きく影響している。

*19:心愛ちゃんと智乃ちゃん2人共に好き嫌いが多い(心愛ちゃんはトマトジュース、智乃ちゃんはセロリが特に苦手。)のだが、共通して人参が嫌いであり、理世ちゃんが作ってくれたカレーの中に入っていた人参をのけた為。これ以外にも智乃ちゃんは心愛ちゃんにシチューの材料を買ってくるように頼むときに人参を買ってこない様にわざわざ買い物リストから外した事もある。