多趣味で生きる者の雑記帳

現在は主にごちうさに対する想いについて書いています。

ごちうさ楽曲感想文紹介と今回企画を通して思った事

 こんにちは。自分の想いを言葉にするのを繰り返していると、いつの間にか文章力も自然と上がっていくと感じられますね。元々文章を書くのは凄い下手だったけど、文章の書き方を知り、実践していく事でみるみるうちに上達していきました。
 また、文章力を上げるきっかけになったものとして、元々の語彙力の豊富さも活きたと感じています。元々表現するもの自体は有ったけど、それをうまく表現できなかったが故の文書きの下手さだったので、とどのつまり所謂説明力をどうにかすれば良く、その説明力を鍛えた結果、こんなに上手くなったと言う訳です。とは言っても、まだまだ伸ばせる余地があるのも事実だと考えていて、更に経験を積み上げて、もっといい文章を書きたいと思っています。

 さて、今回は以前行われたごちうさ楽曲感想文の紹介をしたいと思います。とは言ってもそんな沢山書いた訳ではなくて、言ってしまうと1つの楽曲を複数枚にわたって書いた*1と言う訳なのですが、言ってみれば、それだけその楽曲に対する想いが強かったという事でもあり、当初からそうするつもりでもありました。

 そんな複数枚にわたって書くのに選んだのは、「うさぎになったバリスタ」です。この曲は数あるごちうさ楽曲の中でも特に名曲であり、そして感動する曲でもあると思うのですが、それ故に400字以内に纏めるのが難しいと考えたので、複数枚書く事にしたのです。

 これ以上前置きが長くなるのもあれなので、感想文を紹介したいと思います。前提として、曲に関わるネタバレがある事をご了承の上、見てもらうと幸いです。特に今回紹介する「うさぎになったバリスタ」はごちうさという物語の重要な部分が歌われていて、ある程度原作を知らないと分からない事もある上、内容も割と重めです。その辺りも了解をお願い致します。

※今回は常体文が楽曲感想文、敬体文が作品へのメッセージとなっている。3枚目だけメッセージも常体になっている部分があるのは見逃して・・・。

1.祖父の悩みと信念

 弾き語りの様に優しく歌い上げるこの曲。一番からいきなり人の心に直接訴えかける様な歌詞と音色が特徴的である。一番では祖父の苦悩と決心の姿が歌われているが、これはアニメでもあった通り、喫茶店が軌道に乗らない厳しい現実に対してうさぎになってしまえば楽になれるのにと言う祖父の苦悩である。しかしこの曲では同時に、大切な人がいるからこそ、守る為に頑張り続けるのだと言う決心も歌われており、苦悩と決心の二面性は、たとえ苦難に苛まれても、家族と言う守るべき大切な存在が居れば頑張れるのだと言うメッセージとすら思う。 祖父はどんな苦難があったとしても、愚痴を抱え込む事が有っても、心が折れ切ってしまう事は無かった。心折れずに踏みとどまれたのは、やはり家族とりわけ智乃ちゃんの存在は大きかったと思う。どんな苦難があったとしても、孫の前ではそんな弱い一面を見せる事は出来ないと言う強い信念が、今に繋がったのだと思う。

 

 初めての投稿ですが、うさぎになったバリスタについて3回に分けて書こうと考えています。このうさぎになったバリスタに対しては、とてつもない楽曲だと認識していて、初めて聴いた時に心が打ち震えました。そして、それは今も同様です。 そんな思いを感想文に送る為には、細かく分けた方が伝えられる事が多くなるから3回に分ける事にしました。何卒宜しくお願い致します。

2.孫を想う祖父の気持ち

 この曲の2番は、主に祖父の智乃ちゃんに対する強い思いが感じ取れる。たとえ自分の命が尽きる時が来たとしても、姿を変えてでも見守ってあげたいと思う程に、智乃ちゃんが心配だった。少なくとも、母親を早くに亡くした悲しみを完全に乗り越えきれるまでは見守っていたい。そんな強き想いが、うさぎになった大きな要因なのだと思う。
 祖父としては、何時までも見守っていたいが、それは叶わぬこと。ならばせめて安心して智乃ちゃんが前を向いて進めるその時まで、どうであってもそばで寄り添ってあげたい。2番の歌詞は、そんな事をも思い浮かべられる。

 この曲の題名でもある、うさぎになったバリスタ。そのバリスタが智乃ちゃんの祖父である事は疑いないが、その祖父が何故うさぎになったのか。その真相と言うのは、この曲の2番に大きく関わっていると思う。そしてそれは、うさぎになったバリスタの真骨頂でも有ると思う。

  

 2枚目は主に2番の歌詞についての感想を書きました。2番は主に母親を早くに亡くしてしまった智乃ちゃんの事を心配する祖父の心情について紡がれていますが、そのメッセージは、智乃ちゃんが成長していく中で、いったいどういう風に成長しているのか、その重要な骨格をなす部分であると思っています。
 それらを深く考えていくと、何故ごちうさを愛し続けているのか、その哲学的意義が少しわかる様な気がします。

3.これからに対する想い*2

 この曲の最後の部分は、何故人は苦しくても生きられるのか祖父その人自身が答えを示した上で、これからどうしていきたいのかその信念が伝わる歌詞であり、それはひいて言うなら全曲を締めくくる重要な要とも言えるのではないかと思う。今までの苦悩や人の悲しみ、それらを肌身をもって感じてきたバリスタが、己の命の終わりを迎えるにあたって、このまま身を引いていいのかと強く思ったのがうさぎになったきっかけだという事なのだと思うのだが、それが流れを汲んで理解できる曲であると思う。

 最後に、この曲を青山さんが歌っているのも中々なキーポイントであると感じる。元々青山さんはラビットハウスの常連であり、マスターには小説関連で良く頼っていた過去がある。生前のマスターの姿を見てきた人である青山さんが、いったい何を想っているのか。それに思いを馳せてみるのもまた、この曲の重要な点であると思う。

 

 3枚目はこの曲全体の感想と締めくくり、そして青山さんが歌う事に対する考察の可能性について言及しました。ごちうさの数ある楽曲でも特に心打たれる名曲であると思う、うさぎになったバリスタ
 この偉大な名曲にはごちうさが持つ人と人の繋がりがもたらす奇跡、想いを全面に押し出す力が有ると思う。そんな曲をしっかり思う事は、ごちうさを愛しゆく原動力でもあると思う。

4.楽曲感想文そのものについての感想・書くまでの経緯

 ごちうさサマーフェスの夏休みの前半の課題として行われた、ごちうさ楽曲感想文。詳細の説明はここでは割愛するが、簡単に言えば数あるごちうさの楽曲の中から各々各自が好きな楽曲の感想文を400文字以内、あるなら作品へのメッセージを200文字以内で、最大15回分まで投稿できると言うものであり、頭にもある様に同一楽曲の複数投稿も可能だった。ちゃんと説明してるじゃないかとは言わないで・・・。

 そんな楽曲感想文については早い段階から絶対に参加したいとは思っていた。然し、なかなか手につかなかった。と言うのも、8月の前半はまだ完全にごちうさに対する苦悩意識から脱却できていなかった*3うえに、元々楽曲分野は自分にとって近年の趣味分野の柱の一つでもあり、圧倒的なウエイトを占めるクラシックが存在しており、ごちうさ専属で楽曲を中々嗜めていなかった*4のも相まって、とっかかりにとにかく時間が掛かった。然しながら、絶対に書きたいと言う強い意思もまた、きちんと存在していた。ごちうさの皆に対する想いを書いていく内に、ごちうさに対する苦悩を乗り越える為には、文章で自分の思う事を相手にちゃんと伝える事それしかないのだと思っていたが故なのかも知れない。

 そして、思い悩みつつも書く決断をした。実際に書き始める決断をした段階でもう「うさぎになったバリスタ」にする事は決めていた。何故この曲にしたのかは既に説明してある通り、数あるごちうさ楽曲の中でも特に名曲であり、そして感動する曲でもあるのが大きいのだが、同時に智乃ちゃんの祖父がラビットハウスの事、孫である智乃ちゃんの事をどれほど大切に想っていたか、それが良く分かる曲でもあるからなのだ。今思えば、それだけ智乃ちゃん周りの事情が自分の中で特に気にしているのがまるわかりなのだが、智乃ちゃんが今まで感じてきたであろう寂しさの事を思えばそれも納得がいく。

 実際に書いている時に特に大事にしたのは、歌詞の深い読み込みである。この「うさぎになったバリスタ」は特に歌詞が重要な楽曲であると思うので尚更だった。深く読み込むことでわかる、祖父が秘めていた想い。それを少しでも理解したうえで書きたいと躍起になった。曲調もゆったりとしたバラードであるので、このゆっくりとしたテンポに乗せる歌詞はどの様になるのかという観点からもよく考えた。

 そして3枚にわたって「うさぎになったバリスタ」に対する感想を書きあげたのだが、書いた事そのものの感想即ちこの楽曲感想文そのものについての感想は、この手の機会の経験がごちうさでは初めてだったのでどうなるか多少不安があったのは事実だが、やってみるとその不安は杞憂に終わり、寧ろ大幅な世界観の整理にもなったので気持ちが楽になったくらいである。やはり思い抱えている気持ちはどんな形でも良いから相手に伝わる形で表現した方が良いと思わされるには十分だった。

 総じて言うならば、この楽曲感想文と言う機会は、ごちうさが好きな人がそれぞれ持っている感情を文章に乗せるという事であると同時に、自分自身がそれぞれ持っている想いの解放でもあると思うのだ。勿論、この楽曲感想文にかける想いは様々あって当然だ。ごちうさ好きな人がそれぞれ持つ一つ一つの想いが欠かす事の出来ない大切なものばかりであるのだから。

 最後に、この様な機会がまたあったらぜひ参加したいと思っています。今回のごちうさ楽曲感想文、本当にいい機会でした。

*1:同一楽曲の複数枚の提出も可能だった為。

*2:誤って元々の題名を消してしまい、しかもその題名も完全に失念してしまっていたので改めて書き直しました。すいません・・・。

*3:とは言っても最もひどい頃に比べたら大分マシではあり、最もひどい時は原作やアニメを見る事すらままならない程の恐怖意識すらあった。

*4:クラシックが自分にとってのあらゆる世界観を支配しているのも大きいのだが。